フジ医療器は2月3日、第8回睡眠に関する調査を実施した。調査は昨年12月にネット上で実施し、20歳以上の男女6457人から回答を得た。
睡眠に関して「不満がある」と回答した人は94.8%だった。前回の調査からは1ポイント増加し、4年連続の増加となった。
快眠のための工夫「入浴」「あたたかい飲み物を飲む」
睡眠に関して最も不満に感じることを聞くと、最多は「寝ても疲れがとれない」(17.3%)だった。以降、「何度か目が覚める」(13.9%)、「トイレが近い」(9.7%)、「朝すっきりと起きられない」(9.5%)、「眠りが浅い」(9.5%)と続いた。
男女別にみると、男性は「トイレが近い」、女性は「寝ても疲れが取れない」や「朝すっきりと起きられない」という回答が目立った。
睡眠の不満の原因について聞くと、最多は「ストレス」(54.7%)だった。以降は「加齢」(37.2%)、「手足の冷え」(21.9%)、「人間関係の疲れ」(17.5%)、「枕」(15.3%)と続いた。「ストレス」は前回調査に比べて11.1ポイント増加していた。
理想の睡眠時間は、「8時間」(50.5%)が最多で、7時間以上が計9割を超えた。一方、実際の平均睡眠時間については、平日は「6時間」(35.7%)が最も多く、約6割が6時間以下だった。
休日は「7時間」(32.4%)が最多。休日の睡眠時間が6時間以下の人は3割で、平日に比べて睡眠時間が確保できていた。
快眠をとるために工夫していることを聞くと、「入浴をする」(35.7%)や「あたたかい飲み物を飲む」(21.6%)、「ストレッチをする」(20.5%)がトップ3となった。
なお、快眠のために工夫したときに実際に効果を感じたものは「より快適な掛布団・毛布を使用」(19.0%)や「より快適な敷布団・ベッドを使用」(16.3%)、「より快適な寝間着を着る」(15.2%)となった。お金をかけてでも睡眠環境を向上させることが快眠に直結するようだ。
睡眠改善のために使っても良いと思う予算の最多は「5001円~1万円」(32.6%)で、「1万1円~5万円」(26.7%)が続く。前回調査では、「1001円~5000円」(31.7%)が最も多く、睡眠改善のために投資しても良い金額が上がっていた。コロナ禍でおうち時間が増えたことで、睡眠環境にお金を使いたい人、使えるようになった人も増えたと推察される。