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「ミスター・ジェントルマン」のオオスミタケシ氏、47歳で逝去

2021年02月03日 13:02  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

オオスミタケシ氏 Image by: ミスター・ジェントルマン
「ミスター・ジェントルマン(MISTERGENTLEMAN)」のデザイナー オオスミタケシ氏が1月24日、敗血症のため逝去した。享年47。3月の東京ファッションウィークでは、病室で製作を進めていた2021年秋冬コレクションを発表し、発表後は関係者や友人、ファンとのお別れ会の開催を予定しているという。

 オオスミ氏は1974年静岡県生まれ。ヒップホップユニット「シャカゾンビ(SHAKKAZOMBIE)」のメンバーBig-Oとして1996年にデビューし、1999年にストリートウェアブランド「スワッガー(SWAGGER)」を井口秀浩とスタートした。2004年にスワッガーから派生したソロプロジェクトとして「フェノメノン(PHENOMENON)」を始動し、2010年に東京ファッションウィークに初参加。2012年には吉井雄一とミスター・ジェントルマンを立ち上げた。2016年春夏シーズンでフェノメノンのデザイナーを退任し、ミスター・ジェントルマンでの活動に専念。2017年からミスター・ジェントルマンはマッシュホールディングスの傘下に入り、オオスミ氏はメンズ事業部のチーフデザイナーに就任したほか、レコードショップ「ウェイブ(WAVE)」のプロジェクトを行うなど多岐にわたり活動してきた。
 訃報を受けて吉井は「正直今はまだ突然過ぎてこの悲しみを受け入れることが出来ない状態。彼と出会ってからの10年間はかけがえのないもので、プライベートにおいても生活を共にし、一緒に見た景色、鑑賞した音楽や映画、食べた物など、人生を通じて2人で心で感じたものをデザインに投影してきた。生前、彼の創造を受け止め、深い心で理解して手をお貸しくださった全ての関係者の皆様、そして何よりファンの皆様に心から御礼申し上げます」とコメント。
 マッシュホールディングスの近藤広幸代表取締役社⻑は「オオスミタケシという"才能"を預かり、世の中にその熱を伝えて行かなければならない使命感を持ち、共に挑戦をしてきた。突然彼を失い、強い悲しみと、堪らない空虚さの中にいるが、目を瞑れば人一倍大きな体にいつもの愛くるしい満面の笑顔が鮮明に浮かんできます。ファッション界、音楽界にとって多くの人を魅了してきたオオスミタケシの一ファンとして、ご冥福をお祈りすると共に、これまで彼の活動を支えて頂いたみなさまに感謝申し上げます」と話している。
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