GoodServiceは2月1日、「孤独死現場」に関する調査結果を発表した。調査は1月にネット上で実施し、特殊清掃、遺品・生前整理業者1017人から回答を得た。
「孤独死など特殊清掃の稼働はどの時期が多いか」と聞くと、最多は「冬」(38.5%)だった。次いで「夏」(35.3%)、「春」(16.8%)、「秋」(9.4%)と続いた。
孤独死を防ぐために必要なこと、過半数が「定期的に連絡を取る」と回答
「現場の特殊清掃が大変になるのは、死後どのくらい経過したときか」という質問に対しては、29.5%が「1~2週間未満」と回答。次いで「3日以上~1週間未満」(21.7%)、「2週間以上~1か月未満」(19.9%)、「1か月~2か月未満」(11.9%)、「3日未満」(8.9%)などと続いた。
孤独死の現場でつらかったこと、大変だったことを聞くと、
「現場に染み付いた跡や匂いが消えなかったこと」(30代男性/大阪府)
「フローリングが腐って大変だったことがあった」(40代女性/東京都)
などの回答が寄せられた。
また「どのような環境下が孤独死に近いと思うか」を聞くと、トップ3は「近所付き合いがない」(65.1%)、「高齢で一人暮らし」(62.2%)、「身内と連絡を取っていない」(49.6%)だった。次いで「持病がある」(41.4%)、「空き缶や空き瓶などでゴミ部屋化している」(34.1%)、「コンビニ食が多い」(23.2%)などと続く。
孤独死が起きている現場の特徴については、
「ゴミ屋敷状態であることです」(30代女性/千葉県)
「新聞や郵便物がたまっていて連絡が取れない」(40代女性/岐阜県)
といった声が寄せられている。
孤独死が起きてしまう原因として多いものを聞くと、最多は「持病の悪化」(64.9%)だった。次いで「自然死」(60.3%)、「心筋梗塞などの突然死」(58.1%)、「自殺」(50.3%)、「ヒートショック」(36.7%)、「衰弱死」(29.4%)などと続いた。
孤独死の現場として多いものについては「寝室」(77.5%)、「風呂場」(64.1%)、「リビング」(55.6%)などが上位。「脱衣所」(49.4%)、「玄関先」(28.9%)、「トイレ」(24.4%)なども回答率は高かった。
また、孤独死を防ぐために必要な対策については、最多は「定期的に連絡を取る」(55.0%)だった。2位以降は「地域のコミュニティーへの参加を促す」(42.2%)、「ホームカメラの設置」(34.4%)、「老人ホームへの入所」(32.3%)、「高齢者の見守りサービスの利用」(30.3%)などの意見が寄せられた。