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初めて人工呼吸器をつけた飼い主を心配? 一晩中寄り添った犬(中国)<動画あり>

2021年01月31日 23:02  Techinsight Japan

Techinsight Japan

人工呼吸器をつけた男性に寄り添う犬(画像は『Mirror 2021年1月29日付「Protective golden retriever refuses to leave sick owner’s side as he wears ventilator」(Image: Newsflare)』のスクリーンショット)
犬の知能は人間の2~3歳児程度だと言われているが、このほど中国で人工呼吸器を装着した飼い主の姿を初めて目にした犬が、明らかに飼い主が病気だと理解しているようかのように一晩中そばに寄り添った。この忠実な犬のことを『South China Morning Post』『Mirror』などが伝えている。

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中国・河南省新郷市に住むシャオさん(邵、56)が飼っている3歳のゴールデン・レトリバー“マオマオ(毛毛)”の動画が、中国ネチズンの心を温かくしている。

動画は昨年4月に撮影されたもののようだが、最近になってSNSで多くの人にシェアされ話題を呼んだ。シャオさんは普段からマオマオをとても可愛がっていた。

そんなシャオさんは昨年の春頃、高血圧と心臓病を患っていたことから医師に「突然心停止を起こす可能性があるため、就寝中は人工呼吸器をつけるように」と言われたそうだ。

シャオさんは家庭で使える人工呼吸器を購入し、昨年の4月14日に初めて人工呼吸器を装着して眠ることとなった。するとシャオさんの見慣れない姿を目にしたマオマオがベッドにやってきて、シャオさんの胸に頭を乗せ、心配そうに顔を覗き込んできた。

シャオさんはマオマオが人工呼吸器に興味を示しただけと思ったようだが、そばにやってきた途端に「クーン、クーン」と鳴き出したそうだ。シャオさんは「心配しないで、大丈夫だからあっちに行きなさい」とマオマオを優しくベッドから押し出そうとした。

しかしマオマオは再びシャオさんの胸に頭を乗せて、じっと彼の顔を覗き込んでいた。その日のマオマオは一晩中、シャオさんのそばに寄り添っていたという。そして翌朝にシャオさんが起床すると、マオマオは安心したようにベッドから離れていったそうだ。

シャオさんはメディアのインタビューに応じ、マオマオについて次のように語っている。

「私が人工呼吸器をつけると、マオマオは何かを察知して私が病気だということを分かっているかのように振る舞いました。朝になって私が起床した後に、やっとベッドから離れて行きました。こんなに賢い犬は会ったことがありません。マオマオは私にとって人間の家族と同じように感じます。」

またマオマオの動画を目にした人たちからは、次のような声があがった。

「犬は人間と同じように全て理解できるんだと思う。犬は私たちの家族よ。」
「私も病気だった時、うちの犬がいつも隣に寄り添ってくれたわ。餌も食べずに悲しそうにしてて、もうジーンときちゃった。」
「犬は飼い主が苦しんでいることを理解できるし、犬の目を見れば明らかに心配しているのが分かるよ。」

ちなみに今年1月にはトルコで、救急車で搬送された飼い主を追って入院先の病院の前でずっと帰りを待つ犬が話題になったが、この犬もマオマオ同様に飼い主が心配でならなかったようだ。



画像は『Mirror 2021年1月29日付「Protective golden retriever refuses to leave sick owner’s side as he wears ventilator」(Image: Newsflare)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)