アルピーヌF1チームのエステバン・オコンは、1月21~24日に行われたWRC世界ラリー選手権開幕戦モンテカルロで、VIPドライバーとして初日の2ステージを走行。『アルピーヌA110S』のステアリングを握った彼は「本当に楽しかった」と、ドライブ後に語っている。
2021年シーズン、アルピーヌF1でフェルナンド・アロンソとコンビを組むフランス人ドライバーは、ラリーファンの間でアルピーヌブランドのカルト的地位を確立しているこのイベントで、ラリーアクションを初体験した。
実際にラリーが行われた21日の序盤2ステージをアルピーヌA110Sで走行したオコン。WRC.comのインタビューに応じた彼の表情はマスク越しにも笑みこぼれ、「本当に楽しかった!」というコメントがそれを裏付けた。
「クルマはまさにそのために生まれたようなもので……コーナーの出口ではパワースライドをすることができるんだ」
「アルピーヌドライバーとして初めてここに来たけれど、2021年のスタートはこれ以上のものはないね!」
緊張か興奮か、あるいはその両方のせいか、オコンは走行日となった木曜の前夜はリラックスしていなかったことを認めた。
「前日の夜は本当によく眠れなかった。夜中に目が覚めてしまい、あとどれだけ寝る時間が残っているのかを見ていた」
「それくらい本当にラリーをやってみたくて今日、この場所に来たんだ」
全長20.58kmのSS1の走行を終えたオコンはWRCドライバーに敬意を表し、彼らを“ヒーロー”と表現した。
「それは単純なことだと思う。正直なところ、彼らのマシン(WRカー)であの道をプッシュするなんて……とてつもなく速くて複雑なんだ。彼らのすごさを感じ、とても感銘を受けたよ」
今のところ、オコンは次のF1シーズンに向けて準備を進める必要がある。しかし彼は、ファンがラリーカーのステアリングを握る彼の姿を見るのはこれが最後ではないだろう、とほのめかした
「僕はいつか必ずラリーをやろうと思っているんだ」