ポテトチップスの袋を自ら開けて食べてしまうオウム(画像は『Eastern Daily Press 2021年1月27日付「Parrot ate so many crisps she got too fat to fly」(Credit: RSPCA)』のスクリーンショット) ポテトチップスの袋の音に異常に敏感だったペットのオウムは、自ら袋を開けて食べてしまうほど大のポテチ好きだった。このオウムの体重は平均より約1.5倍もあり、重すぎて飛ぶこともできなかった。しかしポテチを禁止すると体重はするりと落ち、再び飛ぶことができるようになったという。『Metro』などが伝えている。
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昨年3月、英国動物虐待防止協会(RSPCA)サフォーク州北部ノーフォーク支部に1羽のオウムが持ち込まれた。“バッド(Bud、22)”と名付けられたそのオウムは、パンデミックの影響で飼育することが不可能となった飼い主によってRSPCAに手渡された。
同支部で働くクロエ・ショートゥンさん(Chloe Shorten、27)は、バッドを受け入れた当時の状況を次のように明かしている。
「オウムは頭の良い鳥で、専門的なケアが必要となります。しかしバッドが持ち込まれた時、私達の支部はすでに手一杯だったのです。しかもバッドの体重は620gで本来の体重より200gも重く、太り過ぎていて飛ぼうとするとすぐに床に落ちてしまっていました。」
「バッドは大のポテトチップス好きで、4マイル(約6.4キロ)離れていてもポテチの袋の音を聞きつけるほど耳が良いのです。ポテチを見つけ出すと、自分で開けて食べてしまいます。体重過多の原因は明らかでしたね。」
当初、支部内でバッドの世話をしていたクロエさんだったが、忙しい支部の状況もあってバッドをペットとして迎え入れることを夫ジェイソンさん(Jason)と決めたという。
本来の体重より1.5倍もある“肥満体”を改善するため、クロエさんの自宅ではポテトチップスを禁止にしたそうだ。するとバッドの体重はすぐに落ち、無事に平均体重に戻ることができた。
クロエさんは「バッドは再び飛べるようになり、新しい生活を楽しんでいます。家の中を飛び回っているのを見ることができて、本当に嬉しいです」と明かす。
そんなバッドとの生活について、クロエさんは次のように話している。
「バッドは本当に面白い性格で、パンデミック中でも私達の生活は明るくなりました。近所の人や配達員が玄関にやってくると、インターホン越しに話している最中に『さよなら(Bye)!』と叫ぶのです。近所の人たちは、失礼な子どもがいると思っているでしょうね。」
「バッドはビデオ電話に参加するのも好きで、電話の向こうのみんなはいつも驚いています。時々バッドは口笛を鳴らすこともあるので、仕事中だった時は釈明するのが大変ですよ。」
「“笑う”という反応もバッドは学んでいて、夫が頭を振るとクスクスと笑います。他にも誰かが面白いことを言うと、バッドは笑いだすのです。笑うべきところで笑う反応ができるのは、本当にすごいことです。」
バッドのほかに犬と猫をそれぞれ3匹ずつ飼っているというクロエさんは「オウムは長生きですし、多くのケアが必要になります。ペットにする前に、そういったことを調べるのは大切です。それでもオウムは素晴らしくて面白い生き物ですし、飼うことには相応の価値があります。これからも多くの時間をともに過ごし、バッドの面白い行動を楽しみたいですね」と語っている。
画像は『Eastern Daily Press 2021年1月27日付「Parrot ate so many crisps she got too fat to fly」(Credit: RSPCA)』『Metro 2021年1月27日付「Parrot too fat to fly after eating too many crisps slims down and soars again」(Picture: PA)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)