このコロナ禍でもホットな話題といえば、毎年恒例の「第一生命サラリーマン川柳コンクール」(第一生命保険株式会社)。同社は先日、6万人以上の応募から100人を選んだ際に「『テレワーク』をテーマに詠んだ作品が多数入選」と発表した。
その内容は、テレワークやリモートワーク環境での日常を綴ったものが多く見受けられた。こうした一方で、世間には出社を余儀なくされる人もいる。キャリコネニュース読者からは、
「今回の緊急事態宣言では休みにならず出社。しかも会社は『お客様とは会え』と言ってきます。はっきり言って、このような状況下では客側にとっても迷惑ですよね。それに現状、社員の7割テレワークなんて、もっての外です。人の流れ止めないと感染拡大する一方なのに、国も含め上層部は何を考えているのでしょうか」(20代女性/神奈川県/営業職/年収250万円)
といった声が寄せられている。(文:鹿賀大資)
「上層部で感染が蔓延でもしない限り、自分事にはならないのでしょう」
「基本的にサービス業が中心の会社なので、物理的にテレワークができる部署はわずか」と語るのは、東京都の30代女性(年収500万円)だ。前回の緊急事態宣言時には全社テレワーク勤務となったが、今回はそうもいかないという。
「すでに人員不足で、出勤者7割減とかテレワークの前に、1人も減らせないギリギリの状態。上司からは『学校も休校にならないんだし、普通に出勤して』と言われました。これを決定する上層部は自家用車出勤なので、電車の密なんて気にも留めてないようです」
女性は「スタッフの安全を守るなんて口ばかり。きっと上層部で感染が蔓延でもしない限り、自分事にはならないのでしょう」と書いている。
アナログな職場に不満「出社しても私の役目は電話番と書類の押印」
事務・管理職のアルバイトをする福井県の40代女性(年収150万円)は、「社長は『商機を逃すな』と言う割に、自分だけは在宅ワーク。就業規則を上辺だけ直し満足している」と出社を強いられる日常に憤る。中でも特に不満を募らせているのが、職場のアナログな業務体制だ。
「支社は交代テレワーク、私たち本社は出社。そして支社あての電話が、ずっと本社に転送されっぱなし。『ただいまテレワーク中なので、すぐに折り返しできるか分かりません。よろしければメールでご依頼ください。担当者に転送します』と電話で答えるのが私の役目。バカバカしい。そんなもん留守電にさせろ。電話が通じるから、相手もかけてきてエンドレスになる」
それ以外にも、書類の押印や郵送業務があるという。女性は「いくら公的機関に出す入札書類や請求書とはいえ、そんなの在宅でもできる仕事」と半ば呆れ気味だ。
派遣社員として働く神奈川県の40代女性からは、
「社員は全員テレワーク。派遣は全員テレワーク不可。派遣先の理由は『開発環境を構築できないから』だそうです」(ITエンジニア/年収300万円)
と待遇格差を訴える声も寄せられた。
※キャリコネニュースでは引き続き「コロナ第3波到来でもテレワークにならない人」や「テレワークで快適なこと・つらいこと」などのアンケートを実施しています。