レッドブルF1チーム代表のクリスチャン・ホーナーは、同チームのドライバーであるマックス・フェルスタッペンを高く評価しており、7度の世界チャンピオン、ルイス・ハミルトンより優れているとも主張した。
フェルスタッペンが卓越したスキルと才能を持っていることに異議を唱える者はいない。圧倒的な数のF1関係者が、フェルスタッペンがハミルトンの後を継いでF1をリードする存在になるとみなしている。
ホーナーは、レッドブルがより優れたマシンを提供できていたなら、フェルスタッペンはより頻繁にハミルトンから勝利を奪うことができたと考えている。さらに、ウイリアムズのジョージ・ラッセルがサクヒールGPで急遽ハミルトンの代役を務めた際に、すぐさま速さを見せたことから、メルセデスのマシンの圧倒的な強さが証明されたとして、それを根拠にホーナーは、フェルスタッペンの方がハミルトンより優れたドライバーであるとまで主張した。
「そう、彼(フェルスタッペン)がベストだと思う。ジョージ・ラッセルのメルセデスでのパフォーマンスがそれを裏付けたと感じる」とホーナーはオランダのウェブサイト『Racingnews365』に語った。
「マックスとルイスは際立っていると私は思う。ハミルトンが達成したことを軽視するわけにはいかない。ただ、彼には優れたパッケージがある。マックスの方が、マシンから力を引き出すための努力が必要とされる」
「ウイリアムズのドライバーが(急遽メルセデスに乗って)予選ではフロントロウを獲得し、決勝ではあと一歩で優勝するところだった。だがマックスがコロナにかかって誰かを彼のマシンに乗せなければならなくなった場合、誰もマックスのレベルには到達できないだろう」
この論理はあまりにも短絡的かもしれないが、この数シーズンにおけるフェルスタッペンの成長についてはホーナーは説得力のある主張をしている。
「彼の予選でのパフォーマンスは並外れたレベルにあるし、レース技術もタイヤマネジメントも非常に優れている」とホーナー。
「マックスはレースを“読み取る”ことに長けてきた。チームへのフィードバックの点でも優秀で、その一方で落胆した際もうまく対処できる。こうした点で彼は非常に成熟した」
ホーナーは、フェルスタッペンはこれからさらに向上すると確信しており、今がピークだとは考えていない。
「(すでにピークに達したとは)私は思わない。マックスのパフォーマンスと比較すると、他のドライバーたちは悪戦苦闘しているように見える」
「アビダビでの彼のパフォーマンスを見れば分かる。驚異的な走りでポールポジションを獲得し、決勝では非常に成熟したやり方でスタートからフィニッシュまでレースをコントロールできていた」