仕事を短期間で辞めてしまう人の傾向として、その職場の劣悪な環境や人間関係などから「初日に見切りをつける」というケースは少なくない。
キャリコネニュース読者からも「エアコンの掃除会社を1日で辞めた。初日からノンストップで12件も回らされ、もちろん昼飯も食べられなかった。しかも1日分の給料さえ支給されていない」(60代男性/福岡県)といった声が寄せられている。
かつて飲食店を1日で退職した福島県の40代女性は「実質、初日研修の2時間だけです」と切り出し、
「研修後にわたされた今後のシフトを見ると、閉店時間まで組まれていました。幼稚園と小学校の子どもがいたから、事前にランチタイムを希望していたのに……。主人にも『子どもがいるのにふざけるな』と怒鳴られ、即行で辞めました」
とコメント。栃木県の20代男性も初日に感じた職場の見え隠れする怪しげな雰囲気に、結局のところ1週間しか持たなかったと綴る一人だ。(文:鹿賀大資)
「1枚のプリントを渡され、『これ読んでいて』と言われるだけ」
その当時、大学の事務員をしていた男性。元職場の人間関係については「特に悪いとは思いませんでした」と明かす。しかし初日から仕事をまったく教えてもらえず「何をしてよいかも全然わからない状態でした」と続ける。
「1枚のプリントを渡され、『これ読んでいて』と言われるだけでした。読み終えてから『何か仕事ありませんか』と聞いても、『今は何もない』の一点張り。結局4時間かけて、その1枚のプリントを読んで1日が終わりでした。しかも電話が鳴っていたので、それを取り繋いだら『出なくていいよ』と言われる始末。じゃあ何をしたらいいんだよ、ですよ」
男性は入社初日の時点で「こんな状態が続くなら辞めよう」と思ったという。しかし出勤を重ねても一向に仕事を教える気配がなかったため「7日で辞めました」と書いている。
最後は泣きながら「辞めさせてください」
「人間関係と職場環境が合わず、事務員を3週間ほどで辞めました」と語るのは、愛知県の40代女性だ。その元職場では職員間の会話が皆無で、仕事の話以外は沈黙状態にあった。初日からヘビーな環境を味わうことになった女性だが、辛うじて業務内容については「きちんと教えてくれました」と続ける。
「更衣室でも挨拶以外の会話はなかったです。しかも『昼食は事務所のデスクか、適当な部屋で』と言われたものの、その案内すらされず。仕方なくデスクで取っていると、事務所には人が大勢いるにも関わらず、省エネなのか電気を消されました。機密情報があるため窓はブラインドが降りていて、陽の光も余り入らない薄暗い中、デスクで会話もなく1人で食べる日々」
そんな会話がない職場に耐えられなかった女性は、精神的に追い詰められ、泣きながら「辞めさせてください」と訴えて退職したという。
※キャリコネニュースでは引き続き仕事を即行で辞めた人や「テレワークで快適なこと・つらいこと」などのアンケートを実施しています。