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EXO ベクヒョン、iKON BOBBY、SUPER JUNIOR キュヒョン……K-POP中堅グループメンバー、ソロ作で引き出される個性

2021年01月26日 06:01  リアルサウンド

リアルサウンド

ベクヒョン『BAEKHYUN』

 K-POP中堅ボーイズグループメンバーのソロ作品リリースラッシュが起きている。こうしたソロ活動は、グループとして一定の地位を築いた後に取り組まれるケースが多い。特に男性グループは、他のメンバーが兵役に行くタイミングで、期間限定でのユニットやソロ活動に注力している場合も見受けられる。個人のカラーが色濃く反映されるソロ作品をリリースすることで、グループでの活動に厚みをもたらしている。今回は、1月に新譜を発表したEXOのベクヒョン(BAEKHYUN)、iKONのBOBBY、SUPER JUNIORのキュヒョン(KYUHYUN)の各作品を取り上げ、ポイントを紹介していきたい。


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 EXOのベクヒョンは、日本1stミニアルバム『BAEKHYUN』をリリースした。収録曲6曲全てが日本オリジナルの新曲となっている同アルバム。ベクヒョンはEXO-CBXやSuperMなどのユニット活動にも参加しており、そのポテンシャルの高さは周知されている。そんなベクヒョンがこれまで発表してきたソロ楽曲は、爽やかなものが多かった。今回は自身の名前がタイトルになっていることからも伝わる通り、洗練されたベクヒョンらしさに加え、今後のアーティスト活動にも期待させる思いの詰まった一枚となっている。どの収録曲も落ち着いた曲調かつストレートに愛を伝えているメッセージ性があるが、特にリード曲「Get You Alone」はミディアムテンポでダンディな魅力も感じさせる一曲である。同楽曲のMVは、ベクヒョンが複数の役になりきりストーリーを展開する見応えある作品となっており、終盤のシーンではジャケットを用いたダンスも披露するなど、そのパフォーマンスも印象的だ。


 iKONのBOBBYは、約3年4カ月振りに韓国2ndソロアルバム『LUCKY MAN』をリリースした。同アルバムは17曲もの楽曲が収録されており、BOBBYのソロ活動の大きな節目を感じさせる。リード曲である「U MAD」は、威勢の良い中毒性のある一曲。MVでのBOBBYは堂々とした姿が印象的であるほか、アクションシーンも披露している。さらには爆破シーンなども盛り込まれ、迫力のある演出で引き込まれる映像だ。そのほかにも同アルバムに収録された楽曲はバリエーション豊かであり、幾つものコンセプトに染まったBOBBYのセンス溢れる音楽に触れることができる。SNSではiKONのメンバーからの応援メッセージも公開されており、BOBBYが長い月日をかけて制作していたという苦労を労い、そして完成した喜びを共に噛み締めている様子であった。


 また、SUPER JUNIORのキュヒョンは、1月26日の夜に新曲「Moving On」を発表する。同楽曲は、シンガーソングライターのホン・ソクミンが2015年に発売した同名の曲をカバーしたもの。ホン・ソクミンはキュヒョンのソロ曲である「Dreaming」などの制作に参加している。キュヒョンは同楽曲を、昨年夏から1年かけて季節別に新曲を発表する音楽プロジェクト『PROJECT:季』の第3弾楽曲としてリリースする。「Moving On」のMVには、5urpriseのコンミョンと女優のチェ・スビンが出演し、恋人役を演じるとのことで、映画のような世界観になるのではと期待が膨らむ。グループではボーカルラインとして活躍し、甘い歌声で定評があるキュヒョンのバラードが、原曲の雰囲気とどのようにマッチするのか注目したい。


 さらには、元iKONのB.IがEPIK HIGHの10thフルアルバムPART 1『EPIK HIGH Is Here 上』に参加していることも話題になっていた。コラボ曲である「Acceptance Speech」のメロディとボーカルを担当したB.I。グループ所属当時から輝いていたカリスマ性は健在で、同楽曲でも唯一無二の存在感を放っていた。


 どの作品もそれぞれのメンバーの魅力やグループ活動だけでは引き出せない個性が詰まっている。今後もグループとしての活動と共に、ソロ活動でもファンを魅了していくだろう。(momotoxic)