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【1/25~1/31の運勢】1月5週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!

2021年01月25日 11:31  isuta

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isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。

2021年上半期の運勢も配信しているので、こちらもぜひチェックしてくださいね♡

2021年上半期の運勢 今週のおひつじ座の運勢

illustration by ニシイズミユカ

「私」を取り戻す

今週のおひつじ座は、だんだん若返っていくような星回り。

わずか17文字で表現する短詩文学の極北である俳句では、余計な言葉はできるだけ削いでいくのがお約束であり、一般的に読者に伝わるかぎりぎりのところでいかに言葉を選んでいくかが詠み手に問われていくものというイメージがあるのでは。

ところが、「蟹追う犬空間が混み合っている」(田島健一)という句で作者は、作句の一般的なイメージをそっとひっくり返してしまっています。頭の「蟹追う犬」からして、もはやどちらが季語なのかとか、取り合わせとして類例があるのかなどといった細かい約束事がどうでもよくなるくらい、句に詠んでいる絵面自体がシンプルに面白い。

それも、どこか子供の笑いを誘うような面白さであって、純粋に魂を振動させていくようなバイブレーションを持っています。あなたもまた、つまらないお約束やこの世の常識の範疇外にみずからを立たせ、大人としての自分を自由に解き放っていくことがテーマとなっていくでしょう。

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illustration by ニシイズミユカ

巡礼と十字架

今週のおうし座は、肉体を通してせつない祈りを表現していくような星回り。

中世の巡礼者たちは、聖地に向かって数百キロから時に千キロ近い距離を徒歩で歩いたと言います。そしてドイツの映画監督であるヴェルナー・ヘルツォークが、恩人の女性の重病を告げる電話をとった瞬間に決めた、磁石だけを頼りに決行したミュンヘンからパリへ見舞いに行く徒歩の旅もまた、自分の手には負えない災厄や悲しみを和らげるための行為という意味では似たようなものだったのでしょう。

氷や雨や雪や暴風のなかを、濡れそぼち、骨まで氷りそうになって、憑かれたように彼は歩く。まるで、歩くことによってだけしか、大切な友人は生き延びられないと信じているかのように。旅人が夜を過ごすのは無人の別荘や、農家の干し草小屋だ。

歩き始めてから21日目。パリにたどり着いて訪ねた恩人は生きていた。「ほんの一瞬のあいだ、死ぬほど疲れきったぼくのからだのなかを、あるやさしいものが、通り過ぎていった」あなたもまた、普段なら何も感じずに通りすぎてしまうところをあえて巡礼的に旅していくことによって、自分自身の救済を促していくことになるかもしれません。

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illustration by ニシイズミユカ

ヒアとゼアの相互浸透

今週のふたご座は、危険で魅力的なサプライズに巻き込まれていくような星回り。

「そなさんと知つての雪の礫(つぶて)かな」の作者・沢田はぎ女は、高浜虚子の弟子で明治生まれの人。「そなさん」とは「そなたさま」の意で、親愛の情をもって相手を呼ぶときに用いる、主に芸能の中で使われてきた言葉だそう。

最後の「礫かな」で転調されるまで、S音が続けざまに3度繰り返されますが、これもどこか女性の囁き声のようで、どことなく艶めかしい。雪が降る音のような、親しい女の囁き声のような、それでいてそこはかとなく静寂が身に沁みてくるような道行きのなか、人は次第に時間の感覚を失っていく。

だからこそ最後の転調の激しさが、思わずドキリとさせられてしまうのだ。ともすれば「雪女とはこういうものだったのかも知れない」といった想像をかきたてるほど、愛らしく危険な女ごころの妙を描いているように感じられます。あなたもまた、サプライズを仕掛けるにせよ、仕掛けられるにせよ、思いがけず日常から非連続の“飛び地”へと精神を飛躍させていくことになりそうです。

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illustration by ニシイズミユカ

離見の見

今週のかに座は、「おもて」と「うら」、見えるものと見えないものとが互いに交錯していくような星回り。

やまとことばにおいては、「おもて」という言葉はときに能や雅楽の面(仮面)を意味し、ときにまた、顔ないし素顔を意味しますが、この「おもて」から派生して出てきたものに「おもざし」という言葉があります。

「まなざし」もまた「おもざし」とよく似ているように見えますが、この二つの語にはひとつ注目すべき違いが。それは「おもざし(顔の志向、顔つき)」がおのずから、それ自身のうちに双方向的に交錯する志向性を含むのに対して、「まなざし」には一方向的な志向性以上のものが見られないのです。

真にすぐれた演者は、つねにみずからの姿かたちを、後方ないし背中の方からも見ることができなければならない。あなたもまた、そんな繊細かつ洗練された幽玄な「おもざし」を宿していくことができるかもしれません。

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illustration by ニシイズミユカ

魂への気づかいを

今週のしし座は、難しい挑戦を自身に課していくような星回り。

「チェルノブイリの無口の人と卵食ふ」(攝津幸彦)は1995年に詠まれた句。これは明らかに1947年に広島を訪れた西東三鬼の「広島や卵食ふ時口ひらく」という句を踏まえたものですが、チェルノブイリの事故も広島の惨劇の繰り返しであり、この句は恒久的な響きをもつ人類への警鐘のようにさえ思えてきます。

しかし、それでも人は「卵食ふ」のであり、いかなる苦しみや悲しみのさなかにあったとしても、私たちは自然な本能的な行為としての生を選択し続けていく。そして、生を求めてたくさんの人びとの口が開かれるところを想像してみるだに、この句は力強い人間賛歌でもあったのだということが、より強く感じられてくるのではないでしょうか。

あなたもまた、警鐘を鳴らすことと誰かを勇気づけることをいかにして両立させていけるかが一つのテーマとして問われてくるように思います。

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illustration by ニシイズミユカ

こぼれ落ちたものを掬う

今週のおとめ座は、生臭い娑婆の臭いが消えていき、懐かしいひとの匂いが残っていくような星回り。

1985年に刊行され直木賞を受賞した、森田誠吾さんの『魚河岸ものがたり』の次のような一節があります。「いい柄だ、おかみさんの目が細くなる。柄がいいだけではない。値段がまた気に入っている。いやしい、と言われるかもしれないが、値段のことを考えると、せいせいしてくる」

難解な言葉はひとつも使わず、表現に特別凝ったところもない平らな文章なのですが、橋のたもとで味のある老婆がひょいとこちらを振り返って目が合った時のような、心地よい気が流れているのです。

心ならずも魚河岸の町に身をひそめた青年と、まちの人々との人間模様を情感こまやかに描き出した同作品には、他にも「面変り(おもがわり)」とか、「折々の奇縁」「あべこべ」「商いは牛のよだれ」といった具合に、心優しい言葉が時おり顔を出し、懐かしい気持ちにさせてくれます。あなたもまた、そんな何気ない記憶を取り戻していくなかで心にやさしい風が吹いていくはず。

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illustration by ニシイズミユカ

交替幻想

今週のてんびん座は、得体の知れない自分がのそりのそりと歩きだしていくような星回り。

鮟鱇(あんこう)は愛嬌のある大きな頭に、大きな口をもつ深海魚。中でも提灯のような触覚をぶらさげたチョウチンアンコウは、いかにも百鬼夜行の一群からぬっと脱け出してきたような風貌です。「出刃を呑むぞ鮟鱇は笑ひけり」(阿波野青畝)の句では、そんな鮟鱇が出刃を吞んでやるぞと凄んで笑ったとのだという。

もちろん、これは作者のある種の幻想だろうとは思いますが、包丁をもって相対した際、ナマの鮟鱇に一寸怯んでしまった心が見せた幻影と考えると納得がいく気がします。

逆に言えば、そうまでして鮟鱇を食べ尽くした後の自分というのは、食べる前とは別人のように―それこそ妖怪に近い存在になっているのではないでしょうか。あなたもまた、あと2カ月もすれば全く予想もしていない姿になっているかも知れない自分自身の片鱗を、感じていくことができるかも。

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illustration by ニシイズミユカ

奪回それは魂の自覚

今週のさそり座は、権威を奪回せんと爆弾を仕込んでいくような星回り。

それはまるで、中華料理店のカウンターで鉛筆をなめて千円札に自分の名前を書き込む、一人の東北出身の女中のよう。この「女中」は、寺山修司が「落書学」というエッセイの中で思い描いてみせた一つの人物画ですが、それは寺山自身の分身だったのでしょう。

彼女にとって自分の名前は一行の詩なのであり、そのお札の一つ一つが、疎外され、無名であることを余儀なくさせられている境遇を転覆するために仕込んだ、爆弾に他ならないのかもしれません。

グローバル資本の暗い本質が徐々に露呈し始めているいま、自分が自分であることを取り返すための署名は、いわば<詩的所有>という表現行為であり、コートを着る前に腰に香水をひとふりするような大人の嗜みの一つと言えるのでは。あなたも自分なりのやり方で世間の関わり方やそのひっくり返し方を、行為を通じて具現化していくことがテーマとなっていきそうです。

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illustration by ニシイズミユカ

火鉢と雪解

今週のいて座は、静かに雪を溶かしていく「火鉢」のようになっていかんとする星回り。

「一笑してことは済みたる火鉢かな」の作者・朴魯植は、朝鮮半島の人としては最初の俳人とうたわれ、昭和8年に37歳で肺結核で病没した人。朝鮮半島における俳句活動が本格化するのは1910年以降ですが、この時代に日本人から俳句を教わり日本語で句を詠んでいた作者は、現地の日本人から受ける差別だけでなく、さぞかし力を込めて同胞から「親日」と呼ばれていたことでしょう。

しかし「反日」にしろ「親日」にしろ、所詮それは世界が近代化へ向かった歴史の過程で強国による力の犠牲になった自分たちへのやるせなさへの裏返しであり、「一笑してことは済みたる」と詠んだ作者はそのことを身に沁みて分かっていたのではないでしょうか。

作者は一度も来日しないまま、俳句活動に専心した12年間で約1万の句を詠み、「朝鮮の子規」と称されたほどの実力者に。あなたも偉大な先人としての朴魯植を念頭に置きつつ、簡単ではない方法によって容易くはない試みに邁進していくべし。

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illustration by ニシイズミユカ

身を委ねるべき運命の顔

今週のやぎ座は、劉慈欣さんのSF短編「月の光」の冒頭の一節のごとし

SF短編「月の光」とは、普段は数百万の電灯やイルミネーションに溢れて月の光など見たこともなかった市民らが、中秋節に合わせ、ふと思ったって満月を愉しめるよう街灯を消してほしいとweb上で著名を集めて実現した一夜の話。

「黙示録的なムードが独自の美を醸し出し、万物の移ろいと、あらゆる重荷からの解放を体現しているように見える。運命の抱擁に身をゆだねて横たわるだけで、終末の平穏を楽しむことができる。それこそが、彼に必要なものだった。」(大森望訳)

作者はあるインタビューの中で自身のSF観の根底に、人類が生存を続けていること自体が不可思議だという思いがあると述べていました。考えてみれば、人類だけでなく、他ならぬ私が生存し続けていることの不可思議、それもまた運命の抱擁なのではないでしょうか。あなたもまた、自分の身に起こっているそんな不可思議を楽しんでいく姿勢を忘れないようにしていきたいところです。

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illustration by ニシイズミユカ

不意に呼び覚まされる

今週のみずがめ座は、ふとなすべきことに呼ばれていくような星回り。

夜更け、ふと目が覚めたとき、誰かに呼ばれたような気がした。まだ自分が出会ったことのない詩に呼ばれたのだ。そんな情景が「まだよまぬ詩おほしと霜にめざめけり」(田中裕明)で詠まれています。

それは作者の心の中からの呼び声で、同時に寒さの中で霜が生まれる音とともに呼び覚まされたものでもあります。「まだよまぬ」とあえてひらがなにしてあるのは、古今東西の詩人がつくってきた詩を自分はまだ“読”んでいないという思い、そしてまだ自分が“詠”むべき詩がたくさんあるという、二通りの解釈を重ね合わせたから。

作者はこの時すでに白血病を患って闘病中でしたから、特に後者の思いは強かったはずです。作者はこの句を詠んでまもなく、45歳の若さで亡くなりました。あなたもまた、そんな風にふいに誰か何かに呼び覚まされるような思いをしていくことになるかもしれません。

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illustration by ニシイズミユカ

巧妙に、熱心に待ち伏せること

今週のうお座は、着想の種子をきちんと寝かせて“待ち伏せ”していくような星回り。

「sleep it over(一晩寝て考える)」とは、発見とか創造とか大それたことでなくても、深夜に何事か思い悩んだとき、そのまま無理に結論を出すのではなく、一晩寝て朝起きてから得られる考えの方が結果的に優れていることが多いことを生活の知恵でとらえた言葉なのでしょう。

例えば、史上最大級の大数学者のひとりとされるガウスがある発見の記録の表紙に「1835年1月23日、朝7時、起床前に発見」と書き入れたように、確かに着想のあらわれ方の“くせ”を知っている歴史上の天才たちもまた、こうした“待ち伏せ”を成功させてきたものです。

『知的創造のヒント』を書いた外山滋比古さんもまた、「どうも考えは一度水にくぐってくる必要があるように思われる」「“しばらく忘れるともなく忘れている”と、おそらく無意識のうちに熟していたであろう考えが突然踊り出る」と書いています。あなたにとって、自分なりに上手に「sleep it over」してみることが一つの課題となっていくでしょう。

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