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ヘンリー王子「ソーシャルメディアに改革を!」声高に叫ぶも、ネット上では「メーガンに言わされてるだけ」

2021年01月24日 11:21  Techinsight Japan

Techinsight Japan

連邦議会議事堂襲撃事件に言及したヘンリー王子(画像は『The Duke and Duchess of Sussex 2019年12月9日付Instagram「Spotlight on: Endeavour Fund」』のスクリーンショット)
現在カリフォルニア州サンタ・バーバラに暮らすヘンリー王子が、このほど『Fast Company』のインタビューの中で米時間6日に発生した連邦議会議事堂襲撃事件に言及した。「アメリカの民主主義はソーシャルメディアを通じた画策によって攻撃を受けた」「暴力的過激思想の問題に繋がる」などと同事件を形容し、現在のソーシャルメディアの在り方に疑問を呈したヘンリー王子だったが、「今こそ改革が必要」と熱弁を振るう王子にネット上では「どうせメーガンに言わされてるだけ」「アメリカ政治に首を突っ込むな」と多数の批判が寄せられる結果となった。

ヘンリー王子がイギリス王室を離れ、妻メーガン妃、長男アーチーくんとともにアメリカに渡ってから、間もなく1年が過ぎようとしている。現在はカリフォルニアの超高級住宅地サンタ・バーバラの豪邸に暮らしながらボランティア活動に従事したり、Zoomミーティングを通じて様々なプロジェクトに携わっている。

なかでもヘンリー王子が、メーガン妃とともに特に力を注いでいるのが「ソーシャルメディアの改革」だ。自身とメーガン妃は長年メディアの誹謗中傷に晒されてきており、時には根も葉もないフェイクニュースに精神的苦痛を強いられることも。昨年8月にビジネス誌『Fast Company』にエッセイを寄稿した際には、そんな誤解を招くような情報や人々の分裂を煽る謳い文句などがソーシャルプラットフォームに氾濫している現実を指摘していた。そしてそういった広告システムへの資金提供を、ビジネスリーダー達は今一度立ち止まり再考すべきである―と訴えるのだった。

そんなヘンリー王子が、今度は同誌に対談という形で再登場し「ソーシャルメディアの改革」に対する自身の考えを改めて明確にした。ヘンリー王子は米時間6日に発生した連邦議会議事堂襲撃事件を引き合いに出し、「アメリカの民主主義は、ソーシャルメディアを通じた画策によって攻撃を受けた」「これは暴力的過激思想の問題に繋がる」と述べたほか、ミャンマーでのロヒンギャに対する集団虐殺(ジェノサイド)を例に挙げ「ソーシャルメディアの存在がヘイトスピーチの伝播に加担していた」などとその在り方を批判した。

「オンラインで起こることは、決してそこに留まってはいません。家庭や職場、街中、そして私達の心の中に、まるで山火事のように至るところへと拡散されていきます。ここで重要なのは、私達が共有するニュースや情報がもはや適切でなくなり、ネット上での誠実なやりとりが攻撃的なものになってしまった時に何をすべきか、ということです。」

そう語ったヘンリー王子は、1人1人が個人レベルでできる「改革」として、ソーシャルメディアに費やす時間に制限をもうけること、情報ソースのファクトチェックやリサーチを積極的に行うこと、コメントを残す際はより思いやりを持ったアプローチで臨むことなどを挙げている。ちなみに現在、ヘンリー王子・メーガン妃夫妻の「Archewell Foundation」は「Center for Humane Technology」と提携し、デジタル・インフラストラクチャーの見直し、およびより安全で優しいオンラインコミュニティーの形成に向けて精力的な活動を続けている。

このたびのヘンリー王子の発言内容には「熱意が感じられる」「情熱を注げるプロジェクトがあることは素晴らしい」といったポジティブな評価があった一方で、読者からは

「素人が知ったかぶって」
「アメリカ政治に口出しするな」

という批判の声が相次いだ。さらには「メーガン妃の手のひらで転がされている」といった次のような意見も多数見受けられた。

「どうせメーガンに言わされてるだけでしょ」
「メーガンの気まぐれに付き合わされてる感が否めない」
「彼の“ピーターパン症候群”(大人になることを拒み、現実から逃避する傾向の見られる現代男性の症候)を擁護してくれる国民はもういないよ。よく考えてからモノを言うべきだ」
「連邦議会議事堂襲撃事件みたいな悲劇が起きるたびに、それを利用して宣伝活動に精を出すっていうのが、この人達のニューノーマルになってきてる」

政治的な発言が許されないロイヤルメンバーという立場を離れて以来、BLMムーブメントなどでも積極的に意見を発していたヘンリー王子とメーガン妃夫妻。しかしたとえ立場や住む場所が変わっても、“王室を見限る”ことを選んだ2人の生き方やネガティブなイメージは、なかなか払拭することは難しいようである。

画像1枚目は『The Duke and Duchess of Sussex 2019年12月9日付Instagram「Spotlight on: Endeavour Fund」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)