せっかく入社した職場も、合わなければ続けることは難しい。製造業の仕事をわずか1日で退職した長崎県の50代女性は、
「少し経験があることを伝えていたからか、いきなりライン作業を何時間もして帰りには腱鞘炎になった。車の運転も危なかったです。仕事場も休憩室もひどく古く汚かったので、管理が行き届かない所なのかなと思いました。辞めて良かったと思います」
と当時を振り返る。その他にもキャリコネニュースには、職場をすぐに辞めた読者から経験談が寄せられている。(文:コティマム)
同僚からのパワハラ「あいさつもフル無視。機嫌が悪いと暴言、罵声を浴びせる」
神奈川県の50代女性は、弁護士事務所の事務職を1日で辞めた過去がある。所長のヘビースモーカーぶりとコーヒーへの強いこだわりに、どうしても耐えられなかったからだ。
「タバコの煙の中で1日過ごして具合が悪くなった。仕事の指示はいい加減なのに、コーヒーの入れ方は尋常ではないくらい細かく指示された」
女性は現在、別の会社の事務職で働いている。弁護士事務所を退職したことについては未練がないようで、「受動喫煙で肺ガンにならずにすんだ」と語っている。
婦人服のセレクトショップの正社員だった広島県の50代女性は、同僚のパワハラに耐えられず3か月で退職した。
「3人正社員のうち、2人が姉妹。姉からのパワハラが酷すぎて、耐えられず我慢の限界がきて辞めた。毎朝あいさつをしてもフル無視、自分の機嫌が悪いと当たり散らす。暴言、罵声を浴びせる。購入しない見るだけのお客様の悪口」
同僚の態度はひどいものだが、女性は「通勤距離や時間帯、休日があっていたので、前職より給料が低かったものの、割りきっていた」と振り返る。しかし職場を辞めた今となっては「辞めて満足。もっと早く勇気を出して辞めるべきだったと後悔もある」と語っている。
「嘘を平気で求人に出す会社には注意が必要だと思いました」
大阪府の30代男性は警備会社に入社したものの、1週間ほどで辞めてしまった。勤務地が求人票の記載内容と違っていたからだ。
「銀行の見張りの警備員として勤務していました。求人票では大阪の勤務地がたくさんあると書かれていましたが、実際は兵庫県や滋賀県など泊まり込みの遠方ばかり。話が違うと思いました。すぐに辞めたかったですが、シフトをすでに入れられ、兵庫県の田舎まで4日間ほど電車で通勤しました。通勤に2時間かかり、現場には1時間早めに入らないといけないので、3時間ほど早く起きて出勤しました」
遠方の現場に行くためにかなりの早起きを強いられ、不信感を募らせた男性。他にも本部に対する不満があったという。
「本部への連絡は早くしろとせかす癖に、こちらからの連絡やメールの返信は遅い。そのことを聞くと若い管制事務の男性社員がキレるので、嫌気がさした。ここは早めに辞めたほうがいいと感じて、シフトを終えてから退職。辞めてせいせいしました。別の社員から噂で聞いた通り、嘘が多い会社でした。嘘を平気で求人に出す会社には注意が必要だと思いました」
勤務地を基準に仕事を選んでも、求人票の内容が嘘だらけでは意味がない。生活に支障が出る前に、辞めて正解だったかもしれない。
※キャリコネニュースでは引き続き仕事を即行で辞めた人や「テレワークで快適なこと・つらいこと」などのアンケートを実施しています。