IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のLMP2クラスに参戦するEraモータースポーツは、シーズン開幕戦のデイトナ24時間向けのスペシャルカラーリングをSNS上で発表した。オレカ07・ギブソンのマシンには、カナダ・オタワ出身の6歳の男の子がデザインしたカラーリングが施されている。
カナダ人レースファンである6歳のオーウェンは、チームが行なったカラーリングコンテストのウイナーとして選出された。このコンテストは2020年の初めに、ファンからプチ・ル・マン向けのデザインを募ることで始まっていた。
しかしカイル・ティリーがオーナーを務めるチームは、昨今のCOVID-19のパンデミックによりレースから一時撤退したことで、コンテストは2021年のデイトナ24時間向けのものへと延期されていた。
ティリーによれば、チームは世界中のレースファンから「多種多様な」デザインを受け取ったという。
「非常に多くのスポーツカーファンや、意欲的なデザイナーがデザインを送ってくれた。多くの興味深いデザインを見ることとは、非常に素晴らしかった」とティリー。
「この誰にとっても困難な時期に、彼らに何かをする機会を与えられたことを願っている」
「すべての画像を吟味して、最終的にオーウェンの絵がウイナーにふさわしいと分かった。彼は明らかにレースが大好きだ。これが彼にとって忘れられない経験となることを願う」
自身のデザインがマシンに描かれることが知らされると、オーウェンは次のような手紙をチームに宛てた。
「こんにちは、カイル・ティリーとEraモータースポーツのみなさん」
「このコンテストを開いてくれてありがとう。僕の名前はオーウェンです。6歳9カ月です。僕の好きなものはレースとホッケーです。僕は、レーシングシミュレーターで運転することを学んでいます。僕はこの色とサンダーボルトと炎がかっこよくて好きなので、このデザインにしました」
「僕のおじいちゃん、お父さん、そして僕はレースが大好きですが、COVID-19のためずっと家にいるので、これはとても楽しかったです。オーウェン」
全国的なテレビ放送を通して彼のデザインが届けられることに加え、チームはオーウェンと彼の父親をパーソナル・ゲストとしてIMSAのイベントに招待している。COVID-19による制限が緩められ、ファンが再びパドックに入ることを許されることになりそうだ。
なお、Eraモータースポーツはティリーに加え、ドワイト・メリマン/ポール・ループ・シャタン/ライアン・ダルジエルの4名で、18号車オレカ07をドライブする。