世の中には、仕事を即行で辞めてしまう人もいる。宮城県の60代女性は、コンビニエンスストアの出勤初日に「ユニフォームを叩きつけて帰った」と明かす。その理由について「私のやることなすこと文句ばかりつけてくる店長。人間性も否定され、あまりにも理不尽だったのでキレました」とコメント。また後日談として、
「ヘルプデスクに電話して『ネームバリューもあるから信頼して働こうとしたのに』と訴えた。するとエリア統括者から電話があり『問題のある店長で要注意人物なんです』と謝罪された。言い訳に聞こえたが、ちゃんと時給を送ってくれた」
という声を寄せている。福岡県の40代男性も、かつて洋菓子店を初日で退職したことがある一人だ。(文:鹿賀大資)
「朝から立ちっぱなしで、ただでさえ嫌気が差していました」
「ケーキの種類がバカみたいに多く、商品名を覚えるまでに相当な時間を要すると思い辞めました」と語る男性。また「ショーケースを客側から見るのと、店側から見るのとでは位置が違いますからね」と続ける。
「客から『右のを2個ください』と言われたのですが、見つけられませんでした。すると客からも指導係からも叱責されました。客からしてみれば、私が新人かどうかなんて知る由もありませんよね。でも指導係は要点しか教えず、勤務初日の人間にあれこれと求めるのは、いかがなものでしょうか」
男性は「朝から立ちっぱなしで、ただでさえ嫌気が差していました」と綴っている。
「今は担当の人もいないし、とりあえず作業を続けてて」
新潟県の40代男性は学生時代に約半日で退職した、ゲームメーカーでのエピソードを振り返る。男性は友人に「人が足りないんだよね」と誘われ、バイトの面接に行ったという。しかし面接者は、男性に名前を聞くだけだった。
「そのままパソコンの前に座らされ、ゲームのテストをやらされました。雇用契約の説明など一切なく『あれ採用なの?』と首を傾げながら半日。社員に聞いても『今は担当の人もいないし、とりあえず作業を続けてて』と」
友人にも状況を確認したが、「俺もだいぶ経つけど、まだ説明は受けてないんだよ」と言われてしまう。「いやいや先に言ってくれ。こっちはバイト代がないと、食事もできないような貧乏学生。『蓋を開けたら低賃金だった』では困りますよ」と当時の複雑な心境も付け加えている。
結局のところ、会社側に直接「雇用契約がはっきりしない場所ではバイトできません」と伝えて辞めたそうだ。
千葉県の50代女性は、過去にデイサービスの調理場を1日で退職。その詳細について、
「先輩スタッフは皆、親切丁寧に接してくれました。初日だったからというのもあったのでしょう。でも経営者は、そんな従業員たちの愚痴や文句ばかり。私もいつか言われるのではないか、と思い辞めました」
と書いている。
※キャリコネニュースでは引き続き仕事を即行で辞めた人や「テレワークで快適なこと・つらいこと」などのアンケートを実施しています。