こうして決まった2021年のチーム体制は、チーム名は『muta Racing INGING』。ドライバーは加藤、そして2020年にADVICS muta 86MCをドライブしていた阪口が決定。ベテランのふたりだが、速さと経験を兼ね備えるふたりだけに、ライバルも警戒する存在だろう。また、チームスタッフはCars Tokai Dream28とINGING MOTORSPORTのスタッフが、それぞれのアイデアを持ち寄り戦うことになる。エンジニアは、ロータスを育てあげてきた渡邉信太郎エンジニアだ。
そして、2020年にINGINGが履いていたブリヂストンを装着し、『muta Racing Lotus MC』と名付けられたロータス・エヴォーラMCは、ゴールドとブラックのmutaカラーとなった。過去のF1を見ていたドライバーのふたりも、かなりワクワクするカラーと車両の組み合わせだという。また、ブレーキシステムメーカーのアドヴィックスとともに、レースを通じてブレーキシステムの開発を進めていく。
コンビを組むのは初めてとなるふたりで、阪口は「ミッドシップのレーシングカーは初めて」という状況。また加藤もブリヂストンはこれから学んでいかなければならないが、ベテランだけに心配はないだろう。「力強いレースをして、チャンピオンを目指したい」とふたりは口をそろえた。活動休止の噂から一転、強力なパッケージとなったmuta Racing INGINGがどんな活躍をみせてくれるか、楽しみなところだ。
muta Racing INGING 2020年スーパーGT GT300クラス参戦体制 エントラント名:muta Racing INGING(ムータ レーシング インギング) 参戦車両:ロータス・エヴォーラMC 車両名:muta Racing Lotus MC(ムータ レーシング ロータス エムシー) ゼッケン:2 タイヤ:ブリヂストン 監督:山本智博 テクニカルアドバイザー:田中耕太郎 チーフエンジニア:渡邊信太郎 ドライビングスタッフ Aドライバー:加藤寛規 Bドライバー:阪口良平 メインスポンサー:muta JAPAN株式会社 マシンメンテナンス:INGING MOTORSPORT