トップへ

コロナ禍に開館した「トモ都市美術館」が立ち退き要求により移転、新館オープンのためクラウドファンディングを開始

2021年01月15日 10:22  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

写真
2020年4月に開館し、立ち退き要求によって2020年9月末に閉館した「トモ都市美術館」が、館名を「TOMO都市美術館」に改めて再オープンする。開館予定日は2021年春。 関連記事 六本木に新たなアートコンプレックス「ANB Tokyo」がオープン、26組のアーティストと6組のキュレーターが手掛けるオープニング展が開催

 「TOMO都市美術館」(旧・トモ都市美術館)の館長でアーティストのトモトシは1983年、山口県生まれ。2014年からアーティスト活動を始め、「縄文時代にトヨタが生まれ、その当時のトヨタが広告を出すならどんな物だっただろう?」という架空の設定の基制作された「Dig Your Dream」を、「あいちトリエンナーレ2019 情の時代」に出展した。
 トモ都市美術館はコロナ禍の2020年4月、西荻窪にオープン。新型コロナウイルスの影響で多くの美術館が閉館している中、アーティストのトモトシを館長として、美術家の秋山佑太、TAV GALLERYマネージャーでアートプロジェクトディレクターの西田編集長、東京ステーションギャラリー学芸員の成相肇らによって開館された。「現代都市における実験的な試みを実践・紹介する」をテーマに、毎週土曜日には現代都市について意見を交わせるトークプログラム「都市をたずねる」を開催したほか、「都市と芸術」をテーマにした常設展や企画展など、次世代のアートシーンを展開。しかし、2020年9月に突然の立ち退き要求により強制退去。2020年10月から改装工事実施のため休館していた。
 館名を「TOMO都市美術館」に改める新館では「100年先の芸術をはじめる」という指針を掲げ、場所を西荻窪駅の南口に変えて開館予定。2階建ての元ラーメン屋を改修し建てられる。新拠点での再始動のためにクラウドファンディングが立ち上げられ、支援金は全て新館の改装費用に当てられるという。支援は一口5000円からで目標金額は100万円。期間は2月15日まで。
 館長のトモトシは新館オープンに際して「オモシロな街とオモシロじゃない街があるとしたら、私たちはオモシロな街に住んでいたいです。TOMO都市美術館の再開は、このオモシロをめぐるリターンマッチでもあります」とコメントしている。

■TOMO都市美術館開館日:2021年春を予定住所:東京都杉並区西荻南2-9-12クラウドファンディング/公式サイト ■トモトシ公式サイト