50周年グランプリとして選ばれたのは、小川良文さんによる作品『オーバーテイク』。1976年に日本で初めて開催されたF1公式戦『F1世界選手権 in ジャパン』で撮影されたものだ。雨の富士スピードウェイで開催されたレースは、F1の歴史、そして国内モータースポーツの歴史に残るさまざまな名シーンがあったレースだが、この写真は、ヒーローズからスポット参戦し、激走をみせた星野一義(ティレル007・フォード)が、ヨッヘン・マス(マクラーレンM23・フォード)をオーバーテイクする、歴史的にも意義ある瞬間を写したものだ。
グランプリを受賞した小川さんには、キヤノンEOS kiss M2 ダブルレンズキットが賞品として贈られるほか、2月9日(火)から東京都港区のキヤノンギャラリーSで開催される『日本レース写真家協会 50周年写真展』でも会場に展示される。