1月7日、新型コロナウイルスの第3波感染拡大の防止措置として、1都3県を対象とした2度目の緊急事態宣言が発令された。それに伴い、出勤者を従来の3割にとどめる要請が出ている。しかし企業側の反応は、前回とは違うようだ。首都圏在住のキャリコネニュース読者からは、
「生命保険外交員です。前回の緊急事態宣言時には在宅勤務となりましたが、今回は『出勤体制は変えない』と上司から言われました。規定ではオフィスへの出勤率50%ですが、夕方にはほぼ100%いる状態。そんな密な空間にも関わらずオフィスビルの空調の問題で、窓が開放できず十分な換気もできていません」(20代女性/年収250万円)
とリモートワークにはならない現状を訴える声が寄せられている。専門職の40代女性(年収250万円)も会社の方針により、通常出社を余儀なくされた一人だ。(文:鹿賀大資)
「いまだに室内でマスクをつけない社員がいて恐怖の日々」
女性の会社では、社長をはじめ上司も「これからはwithコロナの時代」と口にしている。しかし女性は「その捉え方を完全に間違えています」と呆れ気味だ。
「『コロナはいつ誰がかかってもおかしくないものだから、テレワークの必要はない』と言っており、唖然とするばかりです。そもそもコロナにかからない、うつさないためにテレワークが必要なのに」
30代女性(年収500万円)の会社では、本社と支社で出勤スタイルが異なるという。「本社は数日おきの在宅勤務などになっているらしいが、支店の人間は何の対策もされないまま出社させられている」と続ける。
「いまだに室内でマスクをつけない社員がいて恐怖の日々だが、実際に支店での在宅勤務は仕事柄、難しい側面もある。仮に私がコロナに感染し2週間の療養に入る、もしくは自宅待機になった場合、自分の仕事を引き継げる者など誰もいない」
こうした状況のため女性は上司に「せめて輪番で出勤など少しでも対策はしないのですか」と聞いたが、『感染したら諦めろ』と返されたそうだ。
コロナ禍での会社の姿勢に不信感「怒りとストレスで眠れない」
「環境は整っていますが、役職者は100%出社です」と語るのは、Web系の企業に勤務する40代女性(年収800万円)。職場では長時間に及ぶ会議が開かれるほか、週に数回のペースでランチミーティングも行われているという。
「椅子をぎゅうぎゅうに並べた会議室で、会社のトップは『出社は大事な仕事』と口癖のように言っています。決定権のある上層部も『家にいたって居場所がないし会社が一番』と言い放っており、いまだに仕事が終わると飲みに行っているようです」
こうした環境で働いていることから、女性はすぐ近くで暮らす両親とも会えていないという。「両親は70代で持病もあり、自分が感染していないか怖いので」と不安は拭えない。また「仕事自体は好きだったのですが、コロナ禍での会社の姿勢に不信感しかなく、怒りとストレスで眠れない日もあります」とも綴っている。
※キャリコネニュースでは引き続き「コロナ第3波到来でもテレワークにならない人」や「お酒の失敗エピソード」などのアンケートを実施しています。