年収1000万円以上を稼いでいれば「理想の暮らしができそう」と考える人は少なくないだろう。では実際は、どうなのか。都内に住む50代既婚男性は、夫婦と子ども2人の4人家族で、世帯年収は1200万円。キャリコネニュースに「今の収入に不満はないが、若いころに抱いていた年収1000万円の生活のイメージとは違うかも」という声を寄せている。
引き続きこの男性の生活感について触れながら、ほかの年収1000~1200万円世帯の投稿も見てみよう。(文:鹿賀大資)
「コロナ禍になる前は、毎年1~2回のペースで家族旅行もできていた」
男性は住宅ローンを抱えているが「日々の生活に困るわけではない」という。それなりに蓄えもあることから「急な出費にも一応は対応できる」と続ける。
「コロナ禍になる前は、毎年1~2回のペースで家族旅行もできていた。ただ、買い物は普通のスーパーだし、服もユニクロなどを愛用している。タワマンの上層階で暮らすとか、3年おきに高級車を買い替えるとか、毎年海外のコンドミニアムに泊まるとかを望まなければ、まあ普通に暮らして行けるとは思う」
世帯年収が1200万円あれば、華やかな生活とはいかないまでも、家族4人で不自由なく暮らしていけるようだ。
「独身時代みたいに海外旅行にバンバン行くことはできない」
同じく都内在住の40代既婚女性も「独身時代みたいに海外旅行にバンバン行くことはできないけど、今の生活には満足しています」という。女性は夫婦共働きで世帯年収1000万円。子どもは2人いて、家族4人で戸建ての持ち家に住んでいる。夫は正社員、女性はメーカーの契約社員として勤務。もうすぐ正社員に登用されるとのことだ。
「元々、贅沢や豪遊をするタイプではなく、普通に生活できています。子どもたちの医療費は無料で、児童手当は年24万円の支給。コロナ禍で、私はフルリモート勤務なうえ残業もないため、隙間時間に家事もこなせます。総じてQOLは高い方かと。でも今の世帯年収では私立中学校に通わせるのは厳しいかもしれません。公立中高一貫校を受験させる予定です」
子どもたちの習い事費は「2人で月6~8万円」といい、その程度の額であれば家計にも余裕が持てるそうだ。
ほかの年収1000~1200万円世帯の人たちからは、
「基本的に衣食住で困りませんが、贅沢をする余裕はないです。食材を買う時も安いスーパーですし、服も高くない物を選びます。家具を購入する際は、もっぱらニトリです。こんな生活をしていても、思っているより貯蓄できている額は少ないです」(20代女性/宮城県/サービス系)
「食材は基本、値引きシール付きを選びますが、好きなものを買えています。子どもの大学は奨学金に頼ることなく通わせることができました。夫婦間で、お金をめぐる喧嘩が少ないです」(50代男性/兵庫県/メーカー系)
という声も寄せられている。
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