アストンマーティンは、2021年にF1活動を開始するにあたり、アメリカのIT会社コグニザントとタイトルパートナー契約を結んだことを発表した。
レーシングポイントは、2021年、アストンマーティンに名称を変更してF1に参戦する。これまでオーストリアの水処理システム会社BWTとスポンサー契約を結び、2020年には同社がタイトルスポンサーを務め、『BWTレーシングポイントF1チーム』としてエントリーしていた。しかしチームは1月7日、2021年に向けてコグニザント社とタイトルパートナー契約を結び、『アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム』として活動することを発表した。
コグニザントとの契約は複数年で、同社はタイトルスポンサーであるだけでなく、サービスプロバイダー、デジタルトランスフォーメーションパートナーとして、チームにとって重要な役割を果たすという。
チームは2017年のフォース・インディア時代からBWTのスポンサーカラーであるピンクをマシンに使用してきた。しかしアストンマーティンに転身する2021年にはカラーリングを変更する意向で、すでにアストンマーティンのブリティッシュグリーンのティザー画像を公開している。マシンの新カラーリングは、当初は2月に発表される予定であるといわれていたが、今回のチームの声明によると、3月にイギリス・ゲイドンの本社でチーム体制発表会を行い、そこでカラーリングを正式に披露する予定ということだ。
ドライバーとしては4度のF1チャンピオン、セバスチャン・ベッテルが、ランス・ストロールのチームメイトとして加入することが決まっている。
イギリスの高級スポーツカーメーカーであるアストンマーティンがF1にワークスチームとして参戦するのは、1960年以来となる。
チーム会長ローレンス・ストロールは「アストンマーティンが60年以上の時を経てF1に復帰する。これはこのスポーツの歴史において記念すべき瞬間だ」とコメントした。
「アストンマーティンが象徴するものは誰もが知っているが、F1チームは、これまでのチームの歴史により築いた強固な基盤を足掛かりに、このブランドのエッセンスを新たな場所へと導くこととなる」
「この新たな章をコグニザントのサポートのもとでスタートできることを非常に誇りに思う。デジタル革命が続く今日の世界では、アストンマーティンをF1で最も偉大なチームのひとつにするために努力していく上で、これ以上に適切で価値のあるパートナーはないと考える」