仕事を長く続けるためには、職場の人間関係がとても重要だ。どんなに待遇がすばらしく理想的な仕事内容でも、人間関係がうまくいかなければ職場を辞めたくなるのも仕方がないだろう。
静岡県に住むキャリコネニュース読者の40代女性は若いころ、自動車ディーラーの仕事を2か月で退職した経験がある。
「おじさんばかりで、女子1人……。20歳にはキツかった。土日は仕事だったので美容院にも行けなくなった」
退職後、女性は公務員に転身。現在の年収は450万円ほどで「転職成功?かなぁ」と自己評価をしている。今回は「人間関係が原因で職場をすぐに辞めた人」のエピソードを紹介する。(文:大渕ともみ)
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“振込手数料”を知らない上司「1週間以上かけて説明しても理解してもらえませんでした」
都内在住の40代女性は、某企業での経理事務の仕事をわずか5か月で辞めてしまった。“信じられないほど仕事ができない上司”に振り回されたからだ。
「管理部長である上司は振込手数料の意味がわからず。1週間以上かけて説明しても、理解してもらえませんでした」
単純に世間知らずなだけの上司なら、まだ我慢できただろう。ところが、
「この上司は仕事の理解がまったくないだけでなく、他人に責任を押し付ける傾向がありました。過去、自分と同じポジションで入社した社員も短期間で辞めています」
と告白。この事実に危機感を持った女性は、自分の身を守るために退職を決めたというわけだ。即行で仕事を辞めたことについて、女性は
「入社早々、尻拭いをさせられ残業過多だったので『もっと早くに辞めれば良かった』と思ったくらいです」
と言い切り、少しの後悔もないようだ。
人間関係で体調が悪くなり退職「しがらみがなくなってスッキリ」
京都府の40代女性は、前職を4か月という短期間で辞めた。「人間関係が一番の理由です」と切り出す。
「周りは前任者の話しかしないし、『あっち』とか『そっち置いといて』とか、適当な教え方でした。それ以外は、興味深く申し分ない仕事でしたが、体調が悪くなり辞めました」
女性は「別の部署の人たちは、丁寧に教えてくれたので惜しかったです」と素直な気持ちを語り、若干の心残りもあるようだ。それでも、
「しがらみがなくなってスッキリしました。辞めた後、社内で定期入れがなくなるトラブルがあったようで、どっちにしても辞めて良かったです」
と最終的には退職の判断に自信を見せた。幸い、女性は転職に成功。現在は別の会社の営業職として働いている。
ほかにも、半年以下のスパンで飲食店を転々としている愛知県の40代男性は、
「退職の原因は人間関係かな。指示をするにも『あれ・これ・それ』を多用する。『どれですか?』と問うと、ものすごく嫌な表情をされました。粘着気質のお偉いさんもいましたね」
と過去の勤め先に思いをはせている。
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