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Apple Pencilに活躍の場を! 誰でも使える「メモ」手書きツールの活用法

2021年01月03日 16:32  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
●進化してます、「メモ」の手書きツール
昨年はテレワーク、ステイホームの流れで、iPadを使う方が増えたようですね。でも、せっかくだからとセットで購入したApple Pencilの方は、イマイチ出番がない…なんてことになっていませんか?

Apple Pencilは絵を描く人が使うものと思われがちですが、ビジネスや日常使いにも手書きを取り入れるとiPadの活用度がグッと向上します。今回は多くの方がお使いの「メモ」アプリで簡単に使える手書きツールの活用法をご紹介します。

※ここではApple Pencilを使用して解説します。その他のスタイラス、タッチペンでは一部使えない機能があります。
○<1>進化してます、「メモ」の手書きツール

iPadOSに最初から入っているアプリのひとつ「メモ」は、シンプルさと手軽さで多くの人に愛用されています。外見は以前からあまり変わっていませんが、実はOSのアップデートと共にいろいろな改善が加えられていて、手書きツール(正式名称は「スケッチ」機能)もかなり機能が充実しています。ペイント系アプリに比べればプレーンなツール構成ですが、その分わかりやすくて使い勝手が良く、表現力もなかなかのものです。

では、各ツールの機能をご紹介しましょう。
○1)描画系ツール(ペン・マーカー・鉛筆)

文字や図を書いたり、色を塗ったりするためのツールです。筆圧が描画の濃さに反映され、アナログの筆記具を使っているような自然な書き心地が特徴です。それぞれ「太さ」「不透明度」を変更できます。

○2)消しゴムツール

描画を消すためのツールです。「ピクセル消しゴム」と「オブジェクト消しゴム」
の2種類があり、ピクセル消しゴムは触れた部分のみ、オブジェクト消しゴムは触れた線を丸ごと消すことができます。

○3)選択ツール

描画した文字や図形を選択して、他の場所に移動したり、複製したりできます。線の一部を囲うだけでオブジェクト全体が選択されます。

○4)定規ツール

タップすると画面上に半透明の定規が表示され、ペンや鉛筆などで直線の描画が可能。角度を変えるには2本指で回転させます。もう一度タップすると非表示になります。

○5)カラー

カラーパレットの6つ目の丸をタップすると、色選択のウィンドウが開きます。色見本から選ぶ「グリッド」に加え、新たに「スペクトラム」「スライダ」が追加され、さらに自由度が高まりました。よく使う色は右下の「+」をタップすればパレットに追加され、色見本を開かなくても選択できるようになります。

○6)スクリブルツール

手書きした文字を自動認識でテキストに変換してくれるツールです。メモ以外にも対応するアプリで使用が可能。しかし、現在のところ日本語には対応していません。

●楽しい&便利な手書きツールの活用Tips
○<2>楽しい&便利な手書きツールの活用Tips

アナログ風なタッチを楽しめる手書きツールですが、デジタルならではの利点もたくさん。知っておくと便利な機能や活用Tipsをご紹介します。
○1)3本指で取り消し/やり直し

描画の取り消し/やり直しは、ツールパレットにあるボタンから操作することもできますが、3本指で左/右フリックでも可能です。他にもいろいろなiPadアプリで共通する操作です。

○2)直線や図形をキレイに描く

フリーハンドで線を引き、終わったポイントでペンを0.5秒停止。定規ツールを使わなくても、スッと直線に変換されます。円、多角形、曲線、星やハートも、同様の方法で変換が可能です。

○3)写真に書き込み

メモに挿入した写真に、手書きツールでそのまま書き込むことはできません。書き込みたい場合は、写真をタップして拡大表示させた状態で「マークアップ」を選択します。書き込み後、一度閉じると再度開いた際に以前の書き込みを消せないのでご注意ください。

○4)スキャンした書類に書き込み

メモでスキャンした書類へも、同様にマークアップツールを使って書き込みが可能です。また「ファイル」などからペーストしたPDF書類にも書き込みできます。PDFの場合は一度閉じても後から書き込みを消すことができます。

○5)Macのドキュメントに直接書き込み

Macで作成中のドキュメントに、その場でiPadの手書きスケッチを追加することができます。手書きした画像を保存したり貼り付けたりする手間なく連携が可能。ドキュメント上でイメージを共有したい場合に最適です。

Pagesの他、Numbers、Keynote、メール、メッセージ、メモ、テキストエディットなどで使用できます。
○6)手書き文字を検索

アルファベットで描いた文字は、手書きのままで後からテキスト検索が可能。検索タグの代わりとして、手書きオブジェクトに英単語を書き添えておくと便利です。

●実践! こんな場面で手書きを活かせる
○<3>実践! こんな場面で手書きを活かせる

Apple Pencilがなくても便利に使えるメモアプリですが、手書を組み合わせるとこんな活用が可能です。
○1)テキストメモに図や表を組み合わせ

会議や打ち合わせのメモを取る際、言葉だけならテキスト入力で済みますが、図や表を入れたい場合はApple Pencilで手書きツールに切り替え。同じメモへ手書きの図表をシームレスに挿入できます。

○2)書類のラフ

企画書やプレゼン資料を作成する際、全体の構成を事前にざっくり固めておくとムダがありません。そんな時は直感的に描画できる手書きツールが最適。選択・移動で構成の組み替えも簡単です。

○3)マインドマップ

頭の中にぼんやりあるものを形にしたい、という時はテキスト入力より手書きが向いています。直感的に使える手書きツールで自由にマインドマップを描いてみましょう。タイトルに英語を書き添えれば、後から検索で見つけやすくなります。

○4)絵日記、エッセイ

Twitterやnoteなどでよく見かける、イラストやコミックスタイルのエッセイ。特別うまくなくても、絵になっていた方がストーリーや観察眼に共感してもらいやすくなります。毎日の出来事を簡単な絵日記にしてシェアしてみては。(笠井美史乃)