せっかく入社した企業でも、人間関係や労働条件などから長く続けられないこともある。キャリコネニュース読者からも、早々と仕事を辞めた体験談が寄せられている。
福岡県の看護師の50代女性は、介護施設を2日で退職した経験がある。その介護施設の衛生観念に我慢できなったという。
「栄養注入の手技が汚い。痰の吸引チューブの扱いが汚くて、一時保存用のペットボトルにはカビが生えていた。 体温計を使い回してアルコールで拭かずに使用。ウイルス、菌が繁殖する環境だったので、耐えられずに即退社した」
女性は「汚くてこんなご時世に対応できてないだろうと思う。辞めて良かった」と綴っている。(文:コティマム)
「コロナ禍に辞めたのは不安でしたが、辛さから解放されて楽になった」
千葉県の30代女性は、広告業界に入社。しかし、わずか2か月で適応障害になり休職し、入社4か月で退職することとなった。原因について、
「上司からの圧力・パワハラ。社長のワンマン経営。前任者と上司との考え方の違いによる人間関係のズレ」
と明かす。さらに給与面でも「ボーナス無し」と言われてしまい、ストレスが重なった女性は適応障害になってしまった。
現在は事務・管理職の契約社員として働いており、年収は300万円だ。女性が前職を辞めたのはまさにコロナ禍で、「この時期に正社員を辞めて次の仕事にありつけるか不安でした」と当時を振り返る。
しかし、「適応障害で毎日辛い思いをしていたので、辛さから解放されて気持ちが楽になりました。辞めて大満足です」と語っている。
「介護職員が足りないから兼務をしてほしい」
熊本県の30代女性は、介護業界に「生活相談員」として入社したが、労働条件のあまりの違いから2か月で退職した。女性は入社1週間ほど生活相談員に関する研修を受けたが、2週間目から違う仕事をさせられることに。
「前職で営業の経験があったため、2週間目からは1人で施設を売り込むため飛び込み営業を任されました。3週間経った頃に『介護職員が足りないから兼務をしてほしい』と言われました」
資格もあったため了承した。最初は朝と夕方の忙しい2時間だけ現場に入っていたが、「徐々に時間が延び、入職から1か月で1日中現場に入るように。土日休みだった勤務もシフト制になりました」と綴る。
もともと生活相談員として入社したはずの女性は、営業や介護職員の仕事で多忙になった。女性は当初掲示された労働条件を引き合いに出したが、「他の職員に迷惑がかかる」の一点張りで、会社からいつまで兼務するかなど明確な回答は得られなかった。さらに給与面でも想定外のことが起きてしまう。
「2か月を過ぎた時点で給与は14万でした。労働条件通知書に記載の給与は20万。詳細を問うと『入職から3か月はこの給与で決まっている』と。面接時にしつこいくらい研修期間前後での給与変更の有無を確認したのに。訴えても変わらないことにやっと気づき辞めました」
面接時とは違う給与額で、担当ではない仕事までさせられた女性。「そもそも介護職員として働くのであれば、働きたい施設がありました。生活相談員未経験者も可で、希望条件に合っていたから選んだのに、就活期間も含め無駄だった」と嘆いている。現在は介護業界で正社員として働いており、「辞めて満足している」と後悔はない。
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