トップへ

カニエ・ウェスト、任天堂との共同プロジェクトを望むも丁重に断られる

2020年12月30日 06:52  Techinsight Japan

Techinsight Japan

カニエ・ウェスト、ゲーム業界に参入できず
ラッパーとしてだけでなく、実業家としてもキャリアを積み上げているカニエ・ウェスト(43)。自身が経営するファッションブランド「Yeezy」人気も高く、経済紙『フォーブス』による2020年度版「世界で最も稼ぐセレブ」ランキングでは、コスメブランド「カイリー・コスメティクス」を展開する義妹カイリー・ジェンナーの5億9千ドル(約611億円)に続く、第2位の1億7千ドル(約176億円)を記録した。そんなカニエはゲーム業界への進出を検討していたようで、大手ゲーム会社「任天堂」との共同プロジェクトを持ち出したものの断られてしまったという。米国任天堂(Nintendo of America)の元最高責任者レジナルド・フィサメィ氏(Reginald Fils-Aimé)が、カニエとの数年前の対談内容について明かした。

【この記事の他の写真を見る】

ゲーム好きなら誰でも聞いたことがある任天堂と言えば、「スーパーマリオ」シリーズや「どうぶつの森」シリーズを生み出し、コロナ禍では自宅待機の影響で「Nintendo Switch」が爆発的な売り上げを記録した大手ゲーム制作会社である。このほど米国任天堂で社長兼最高執行責任者を務めたレジナルド・フィサメィ氏が、ポッドキャスト『Talking Games with Reggie and Harold』にて大御所ラッパーのカニエ・ウェストから共同プロジェクトのオファーを受けていたことを明かした。

「カニエはビデオゲームのコンテンツについて研究しており、その内容に対する評価を求めていました。彼は我々のところにやってきて『任天堂と一緒に仕事がしたい』と提案してきました。」

数年前に開催された世界最大のゲームショーケース「E3」を訪れたカニエは、任天堂のブースにやってきて代表取締役フェローの宮本茂氏と一対一で対談したという。カニエは後日、改めて妻キム・カーダシアンと共にフィサメィ氏を自身のオフィスに呼び、ビジネスの話を持ち出したそうだ。

「世界で最も稼ぐセレブ」ナンバー2のカニエとのコラボともなれば、「ビジネスチャンス」と捉える企業も少なくないだろう。しかし宮本茂氏の考えは「ノー」であったという。

「任天堂では多くの異なるプロジェクトが進行しており、カニエと一緒に何かをすることは状況的に不可能でした。従って私は、彼と一緒に働くチャンスを丁重にお断りしなければなりませんでした。」

そう語るフィサメィ氏は、カニエに諦めてもらおうと「私達の仕事はとても大変なので君には向かない。私達がただ求めるのは、最高のコンテンツ。君が働きたいと思うようなパートナーではないはず」と断ったところ、むしろカニエにはより大きな期待を持たせてしまったそうだ。

「カニエは僕の目を見て『レジー(フィサメィ氏の愛称)、そのような理由だからこそ君と一緒に働きたいんだ!』って答えたんだ。僕は『どうしたらいいのか』って感じだったよ。」

「カニエはビデオゲーム業界への強い情熱があることは確か。彼はクリエイターだからね。」


ファッション業界だけに留まらず、大手ゲーム会社への参入でキャリア展開を目論んだカニエだったが、任天堂とのコラボには至らなかったようだ。

画像2、3枚目は『YEEZY MAFIA 2020年6月26日付Instagram「In partnership, West and Gap will create a new Yeezy Gap offering.」』『Reggie Fils-Aime 2020年12月11日付Instagram「First time to present at #TheGameAwards in my slippers.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MIE)