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東京都美術館でイサム・ノグチの展覧会開催、光の彫刻「あかり」のインスタレーションを展示

2020年12月29日 16:52  Fashionsnap.com

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「イサム・ノグチ 発見の道」チラシビジュアル©2020 The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum/ARS, NY/JASPAR, Tokyo E3713 Photo©二川幸夫
彫刻家イサム・ノグチの作品に焦点を当てた展覧会「イサム・ノグチ 発見の道」が、東京都美術館 企画展示室で開催される。会期は2021年4月24日から8月29日まで。

 ノグチは1904年ロサンゼルス出身。詩人の野口米次郎を父に、アメリカ人作家で教師のレオニー・ギルモア(Léonie Gilmour)を母に持つ。20世紀を代表する彫刻家として知られるコンスタンティン・ブランクーシ(Constantin Brâncuşi)の助手を務めた後、和紙を用いた光の彫刻「あかり」や和泉正敏との共同作「黒い太陽」、大阪万博に設置された噴水などを手掛けた。1985年に自身の名を冠した美術館をニューヨークに設立し、1987年に米国国民芸術勲章、1988年に勲三等瑞宝章を受勲。1988年に心不全により84歳で逝去した。東京都庁などの有名建築を手掛けた丹下健三、デザイナーの三宅一生といった日本人クリエイターと親交があったことで知られ、現在も多くのアーティストから支持を得ている。
 同展では、自身のアイデンティティに葛藤しながら打ち立てたノグチの彫刻哲学を振り返り、国内外から取り寄せた約90件の作品を3つの空間で展示。「第1章 彫刻の宇宙」と題したスペースでは、「あかり」を150灯使用したインスタレーション「AKARI CLOUD」を公開する。「第2章 かろみの世界」では、切り紙や折り紙などからインスピレーションを得た金属板の彫刻「坐禅」や、真紅の遊具彫刻「プレイスカルプチュア」を紹介し、「第3章 石の庭」では香川・牟礼のアトリエに残された最晩年の石彫が並ぶ。
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■イサム・ノグチ 発見の道会期:2021年4月24日(土)~8月29日(日)会場:東京都美術館 企画展示室住所:東京都台東区上野公園8-36公式サイト