課金地獄に足を踏み込んでしまったソシャゲ廃人。彼らには金や時間を失う以外に、どんな苦難があるのか。北海道の60代男性(個人事業主/年収100万円未満)の課金額は役30万円。「心臓麻痺を起こしかけた」という。
おそらく男性はゲームの世界に入り込み、白熱してしまったのだろう。このようにソーシャルゲームには課金の中毒性以外に、過度な興奮状態に陥ってしまう場合もあるようだ。ちなみに男性は「ネカフェ代も100万円ほど使った」とも書いていた。(文:鹿賀大資)
「あれを知らずにいたら、課金なんてしてなかったと思う」
愛知県の30代男性(契約社員/年収400万円台)は、ソシャゲにのめり込む以前、楽しめていた趣味があったという。しかし次第に趣味が楽しいと感じられなくなり、そのタイミングでスマホのRPGゲームに出会った。
「あの頃はゲーム中心の生活で、課金するために働いている感じだった。数年間という時間を費やし、400万円を失った」
新たな趣味が、思わぬ代償を招く結果になってしまったようだ。
埼玉県の30代女性(正社員/年収300万円台)も、ソシャゲに熱中していた。「アイマス」と「FGO」にのめり込み、課金総額は400万円。年収を優に超える。女性は「失ったお金もそうだけど」と切り出す。
「やっぱり課金ガチャが当たった瞬間。あの快感や嬉しさを知ってしまったことが、運の尽き。あれを知らずにいたら、課金なんてしてなかったと思う。それに貯金もできていたはず」
現在は転職後に収入が減ったことで、課金もできなくなったそうだ。
「爆死という結果そのものにポジティブな面もあると考えてしまった」
都内の40代男性(マスコミ系/年収900万円台)は、課金総額640万円。「SNSでネタになるという考えで捉えてしまった」と、前述までの投稿内容とは一線を画すソシャゲ廃人歴を有する。
「アイドルマスターシンデレラガールズは1年で240万円。FGOは2年間で300万円。一度は引退したものの、1年後にカムバックして再び100万円を課金。いわゆる爆死だ」
男性は当時の心理状態について「爆死という結果そのものにポジティブな面もあると考えてしまった」と打ち明けている。SNSで報告すると"廃課金勢"といわれ、承認欲求が満たされるという意味だろうか。ソシャゲ廃人の思考は、常人では理解が難しいのかもしれない。
※キャリコネニュースでは引き続き「ソシャゲ廃人経験者」や「お酒の失敗エピソード」などのアンケートを実施しています。