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おせち料理を食べる意味は? 鏡餅やしめ飾りのいわれは? - お正月準備まとめ

2020年12月27日 11:51  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
紀文食品はこのほど、「2021年 紀文・お正月百科」を公開した。その資料の中からお正月の準備やおせち料理の意味やいわれをまとめた「お正月ことはじめ」を抜粋して紹介する。

お正月は、一年の家族の幸せを祈るために年神様(としがみさま)をわが家(普段暮らしている家)に迎える行事。おせち料理は年神様へのお供え物であり、家族の幸せを願う縁起のよい料理でもある。

鏡餅
その昔、餅はハレの日に神様に捧げる神聖な食べ物だった。丸い形は人の魂を表していると言われている。それが鏡の形と同じだったため、鏡餅と呼ばれるようになった。

初日の出
初日の出とともに、年神様が現れると信じられていたことに由来する。初日の出を拝む場所は、眺めのよい山、海岸などさまざまだが、特に高い山頂で迎える太陽を「ご来光」という。

門松
もともとは、新年を迎える際に年神様が降りてくるときの目印として木を立てたことが、門松の始まりといわれている。

しめ飾り
わが家が年神様を迎えるために清められた場所であることを示すために、家の中にしめ縄を張ったことが始まりといわれている。

お屠蘇(とそ)
邪気を払い、長寿を願って飲む薬酒。お正月の祝いの膳には欠かせないもの。「一人これを呑めば一家病無く、一家これを呑めば一里病無し」などといわれている。

祝い箸
片方は人が、もう片方は年神様が使うために、両端が細くなっている。箸袋には家族それぞれの名前を書いて、幸せと健康を祈ってお正月の三が日に使う。

養老昆布
「よろこぶ」の語呂合わせから、鏡餅の飾りや、結納の品として扱われるなど、縁起物のひとつとして欠かせないものになっている。

寿留女(するめ)
幸せな家庭を作る女性を表している。寿は長寿と幸福を、留には一生嫁ぎ先に留まることを、女には良い妻であるようにとの意味が込められている。

おせち料理それぞれに込められた、新年を祝福する願いはこちら。

紅白蒲鉾
蒲鉾は日の出を象徴しており、紅はめでたさと喜び、白は神聖を意味する。

伊達巻
江戸時代、伊達者たちが着ていたドテラに似ていたことから「伊達巻」。伊達者とはシャレ者という意味。

錦玉子
黄身は黄金、白身は白銀と、錦玉子は財宝に例えられる。また、二色と錦の語呂を合わせている。

栗きんとん
「金団」と書いてきんとん。黄金色に輝く財宝に見立て、「今年も豊かな一年でありますように」との願いが込められている。

黒豆
「まめ」とは元来、丈夫、健康を意味する言葉で、「まめまめしく」暮らせるようにとの、健康長寿の願いが込められている。

昆布巻
「よろこぶ」にかけて、お祝いの食卓に欠かせない昆布。健康長寿の願いが込められている。

田作り
豊作を願い、小魚を田に肥料としてまいたことから名付けられた。五穀豊穣の願いが込められて
いる。

のし鶏
表面にのみケシの実をまぶすことから、「裏がない」=隠し事なくまっすぐに暮らせるように、という願いが込められている。

毎年恒例の慣習に込められた意味を一つひとつ噛み締めながら、新年を迎えてみてはいかがだろうか。(MN ワーク&ライフ編集部)