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ウイリアムズF1、ラッセルがメルセデスで得た知識の適用を検討。スタート改善に向けクラッチに焦点

2020年12月25日 18:21  AUTOSPORT web

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2020年F1第17戦アブダビGP ジョージ・ラッセル(メルセデス)
ウイリアムズは、第16戦サクヒールGPにメルセデスから出走したジョージ・ラッセルが提案したいくつかのアイデアを、冬の間に実行することを検討すると述べている。

 ルイス・ハミルトンが新型コロナウイルスに感染しサクヒールGPを欠場することが決まったため、ウイリアムズはメルセデスにラッセルを貸し出すことに合意した。ラッセルはチャンスを最大限に活かし、予選ではチームメイトのバルテリ・ボッタスに次いで2番手につけたが、レースでは全体的にボッタスを上回っていた。ピットストップのミスでメルセデスのクルーがラッセルのレースを台無しにするまでは、首位を走行していたのだ。

 だがメルセデスでの週末は、ラッセルに有用な知識をもたらした。それらのうちの一部は彼が漏らすことのできない情報だが、ウイリアムズのマシンのスタートシステムを含む様々な改善を図るためのいくつかのヒントが得られた。

「それが彼が言ったことだ」とウイリアムズの車両パフォーマンス責任者のデイブ・ロブソンは語った。

「彼は(メルセデスでのスタートが)特に良かった。彼は我々のマシンでも何度か良いスタートを切っているが、我々に欠けているのは一貫性だと私は思う」

「それはドライバーの力というよりも、彼らがマシンに何をしているかということにかかっていると思われる」

「彼はいくつかアイデアを得た。特に、クラッチパドルをどう変えたいかということ、つまり彼らが行っている人間工学的なことだ。これは冬の間に検討できる」

「全体的なドライブトレインシステムは違いがありすぎるだろうと考えている。だがさらにおもしろくなりそうなのは、タイヤの準備と、スタートの時点でグリップがどこにあるかを把握するといったことだ。そのためクラッチがターゲットになる。おそらくそこに我々が学ぶべきことがあると思う」

 ロブソンは、ラッセルが学んだことや持ち込む権利のある情報のすべてを、ウイリアムズが直接引き継げるわけではないが、一部の一般的なアイデアは有益である可能性があると強調した。

「基本的なマシンのペースは非常に異なっているだろうから、我々は彼(ラッセル)が明確に望んでいるようなマシンを単純に作ることはできない」

「だが一度彼ときちんとした話ができれば、我々は物事の優先順位のつけ方を変えるかもしれない」