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フェラーリF1代表、新トークン制ではアルファタウリらライバルが有利と警戒

2020年12月25日 07:31  AUTOSPORT web

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ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)とシャルル・ルクレール(フェラーリ)
スクーデリア・フェラーリ代表マティア・ビノットは、2021年に適用されるF1の開発トークンシステムにより、一部ライバルチームが有利になるため、警戒する必要があると考えている。

 F1はコスト削減のため、2021年に向けてマシン開発を制限するため、トークン制を定めた。
 1チームに2トークンが与えられ、各チームはそれを使用してマシンのエレメントを選んでアップデートすることができる。しかし、レーシングポイントやアルファタウリなど、ギヤボックスやサスペンションの供給を他社から受けており、2020年中に2019年型エレメントを使っていたチームは、2021年には2020年仕様をトークンを消費することなく使用することがF1技術規則で許されている。

「2021年に向けての開発は、トークン制によって制限されている」とビノットは語った。

「わずかふたつのトークンで、今年型マシンの弱点への対処や修正を行う必要がある」

「しかし現時点で、トークンの制限を受けないチームがある。レーシングポイントとアルファタウリはトークンを使わずにアップデートを導入することが可能だ」

「彼らにはアドバンテージがある。我々や他のチームに対して彼らは開発面で有利であることを十分認識しておく必要がある」

「さらに別のチーム(マクラーレン)は、エンジンマニュファクチャラーを変更するため、エンジンパワーの面でアップグレードされるだろう。それも認識しておかねばならない」

 フェラーリは2020年に苦戦し、ランキング6位に沈んだ。2021年にある程度の進歩を実現できると考えているビノットだが、チャンピオンであるメルセデスに追いつくことは難しいとみている。

「物事を現実的に考える必要がある。ベストのチームとの間には現時点で大きなギャップがある。今年勝ったチームは来年も強さを発揮するはずだ」

「私が見たところ、今シーズンのなかで彼らはあまりアップデートをしてこなかった。すでに2021年に力を集中させていたのだ。彼らは来年も非常に強力なパフォーマンスを見せるだろう」

「そうだとしても全く驚かない。我々が来年軌道に乗ってタイトル争いに加わることができると考えるのは、非現実的だ」