一口にソシャゲ廃人といっても、そこに明確な線引きがある訳ではない。だが、生活が立ち行かなくレベルで課金していればそれはもう普通ではないだろう。
長崎県の40代男性の課金総額は年収と同じ600万円で、修羅場に陥った壮絶な経緯も打ち明けている。(文:鹿賀大資)
家族や仕事にも迷惑をかけ無謀な課金「人生最大の黒歴史」
男性がのめり込んだのは5種類のスマホゲームだ。課金にいたった経緯について「ゲーム内でチヤホヤされることに優越感を覚えた」と振り返る。欲しいアイテムを入手するためには借金も惜しまず、課金をする度に快楽を感じていたという。
「四六時中、ゲームのことしか考えられなかった。仕事中も常にゲームをしていたから、当時の評判はあまり良くなかったと思う。家庭も犠牲にしていたので、嫁からも冷たい目で見られていた。そのうち上手くいっていた仕事もダメになり、収入が激減してしまった」
借金のことは妻に隠していたが、支払いが追いつかなくなり、知られることとなった。現在は債務整理を経て、借金を返済中とのことだ。男性は、
「妻に借金がバレた時は、離婚してもおかしくない状況だった。結果的に離婚はしていない。家族や仕事にも迷惑をかけ、無謀な課金までして遊んでいたことは、人生最大の黒歴史」
とコメントしている。
「課金で“日本経済に貢献した”と思うようにしている」
そうした一方、ソーシャルゲームを明日への活力としている“ポジティブ”な見解もあった。「ゲームがあるから仕事を頑張れる」と語るのは、通称「デレステ」に熱を入れる長野県の50代男性だ。
デレステこと「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」は、その名の通りアイドルキャラクターをモチーフにしたゲームで、コアなファンが多いことでも知られている。男性の年収は600万円台だが、課金総額について「多分5年で300万円ぐらい」と明かす。また、
「金は失ったかもしれないが、使った分は日本経済に貢献したと思うようにしている。そもそも困るぐらいなら、ゲームはしないが」
と書いている。
ほかにも、
「『キングダム英雄の系譜』で課金総額200万円。でも困ったことはありません。イベントのランキング上位を狙うために有休を使うことも。日々の周回作業や1週間連続徹夜などを考えると、失ったものは睡眠時間ですかね」(20代女性/東京都/年収400万円台)
といった声が寄せられた。
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