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JR西日本「ジブンロッカー」QRコード型サブスクロッカーの実証実験

2020年12月23日 17:12  マイナビニュース

マイナビニュース

画像提供:マイナビニュース
JR西日本は12月18日から、QRコード・サブスクロッカーサービス「ジブンロッカー」の実証実験を開始している。12月23日には、大阪駅で「ジブンロッカー」の報道公開が行われた。新たなロッカーサービスということもあり、報道関係者らの注目を集めた。

JR西日本が実証実験を行う「ジブンロッカー」は、ロッカープラットフォームビジネス(「LAGOO」事業)などを展開する企業、AiCTが開発したロッカーシステムを用いる。今回採用された、QRコードを使ったサブスクロッカーは日本初の試みだという。

「ジブンロッカー」の特徴として、スマホアプリで管理できるサブスクロッカーのため、約1カ月間にわたってロッカーの暗証番号を家族や友人と共有できる点が挙げられる。これにより、サークル共有ロッカーとして使用するなど、従来のコインロッカーとは異なる使い方もできる。使用料金は30日間で5,000円(税別)。支払いはクレジットカード決済となる。入会金や年会費は発生しない。

スマホに専用アプリ(「LAGOO」アプリ)をダウンロードし、会員登録とクレジットカード登録を済ませると、アプリ上に契約可能なロッカー番号が表示される。これをもとに、契約したい番号を選択することで使用できる。

ロッカーにあるQRコードをスマホで読み込むと、スマホ画面に4桁の暗証番号が表示される。4桁の暗証番号で鍵を開け、荷物を入れた後は再び暗証番号で鍵をかけるしくみだ。従来のロッカーで必要だった鍵または交通系ICカードが不要となるため、「ジブンロッカー」では暗証番号の管理がきわめて重要になる。個々のロッカーのサイズは高さ247mm×幅435mm×奥行560mmで、書類・グッズ等の保管に役立つかもしれない。

「ジブンロッカー」のアイデアを発案したJR西日本創造本部の岡林優紀氏は、「ジブンロッカーに物を置きっぱなしにできるので、駅が自分の家みたいな感じになるのではと想像しています」とコメントしていた。

「ジブンロッカー」は大阪駅3階のルクアイーレ南側通路とルクア南側通路、新大阪駅1階の団体待合付近に設置されている。実証実験の終了日は未定だが、将来的には他の駅での設置も視野に入れているという。(新田浩之)