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世界が震撼した“スノーデン事件”の真実が明らかに 『スノーデン 独白 消せない記録』発売へ

2020年12月23日 09:21  リアルサウンド

リアルサウンド

『スノーデン 独白 消せない記録』(河出書房新社)

 2013年、アメリカ政府の「大量監視システム」を暴露して世界を震撼させた「スノーデン事件」の告発者、エドワード・スノーデンによる自伝『Permanent Record』(原題)の日本語版『スノーデン 独白 消せない記録』が、河出書房新社より11月30日に発売されることが決定した。合わせて、本書収録の内容から、スノーデン自身による序文と、訳者・山形浩生氏による「訳者解説」を、無料にてWEB公開された。


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 当時29歳のエドワード・スノーデンは、自らの危険を顧みず、アメリカ政府があらゆる通話、SMS、メールを秘密裏に収集しようとしていることを告発し、世界最強の諜報組織・NSAとCIAを敵に回した。あれから6年。スノーデンが、いかにこのシステム構築に手を貸し、なぜそれを暴露しようとしたのかを、本書では明かしている。


 本書について、ニューヨークタイムズ誌は「魅了される……スリラー小説のようだ……プライバシーと言論と憲法について、スノーデンの物語はその本当の意義を明らかにする」、ガーディアン誌は「壮絶な決意につながる体験談は、その家族の出自などの細部とあわせて、彼が売国奴だという糾弾に対する強力な反証となる」、ワシントン・ポスト誌は「読む手が止まらない……スノーデンはCIAやNSAの内部の仕組みと、それがもたらすと彼が考える災厄について、わかりやすく説得力をもって語る才能を示す」とそれぞれコメントを掲載している。また、著者はTwitterにて、「アメリカ政府が訴訟を起こしてくれるなんて、まさにこれ以上ありえないほど、本書の正当性を証明してくれるものだ」と語っている。(リアルサウンド編集部)