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5,000円以内で5品も! 料理を外注したら食卓の「マンネリ化」も解消できた

2020年12月21日 12:02  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース

今年、ドラマなどで話題となった「家事外注」。料理や掃除、整理収納など、家の中のあらゆる仕事をプロが代行してくれるサービスですが、「お金持ちが利用するもの」というイメージを持つ人もまだまだ多いのではないでしょうか。

そこで、一般的な共働き家庭に料理・片づけ・ハウスクリーニングの3つの家事代行サービスを利用してもらい、その様子や感想などについてレポートしてみました。今回は料理代行編です。

一番の悩みはマンネリ化

ご協力いただいたのは、こちらの鈴木さん(仮名)ご一家。

鈴木さん一家
鈴木(30代)…会社員。テレワーク中心
妻(30代)…会社員。週2~3日テレワーク
長男(5才)・次男(1才)…保育園児

普段の料理はほとんどすべて奥様が担当しているという鈴木家。奥様の悩みは、メニューのマンネリ化なのだそう。

「仕事から帰って、子どもたちをみながら食事を準備する大変さもありますが、毎日メニューを考えるのも結構大変なんです。子どもたちの好みや栄養バランスを考えながら、家にある食材で時間をかけずに作れるものとなると、だいたい同じような料理ばかりになってマンネリ化してきます。家族から不満が出ているわけではないのですが、私自身が自分の料理に飽き飽きしているのが正直なところですね」と奥様。このようなお悩みに、料理代行サービスがどんな変化を生むのでしょうか。

○サービス当日までの流れ

今回サービスを利用したのは、家事代行サービス「CaSy(カジー)」。Webのマイページから利用したいサービスを申し込むと、日時や応募条件に合ったキャストが決定します。その後は当日まで、「チャット」で担当のキャストとやりとりをすることができます。

今回は、初回限定の※「3日分の絶品作りおきプラン」(税込4,700円)ということで、2時間で以下の5品の料理を作ってくれるという内容となっています。カジ―の通常の料理代行サービスでは、1クール3時間(スポット利用の場合税別2,500円/時間、別途交通費が必要)でメニューも相談しながら決められるそうです。
(※記事掲載時点では、利用者過多のため応募を一時停止中)

「3日分の絶品作りおきプラン」メニュー
・煮込みハンバーグ
・キャベツと豚肉のミルフィーユ煮
・辛くないエビチリ
・ミネストローネ
・3色ナムル

メインと副菜、スープとバランスが良いメニュー構成となっており、「エビチリは作ったことがないので、家族がどんな反応をするか楽しみです! 」と鈴木さんも期待を寄せます。

なお、食材は利用者が準備する必要があるので、事前に食材リストが送られてきました(オプションで買物代行もあり)。今回用意した食材はこちらです(このほか調味料も必要)。

ちなみに調理器具は一般的な家庭にある物で問題ないとのこと。そして、サービス当日を迎えました。


プロの手際に圧倒される

当日、時間通りに担当キャストの佐藤さんが到着。佐藤さんは栄養士の資格を持ち、保育園の栄養管理や企業の料理教室などの経験もあるのだそうです。

佐藤さん:本日はよろしくお願いいたします。

鈴木さん:よろしくお願いします。キッチン、こんな感じで大丈夫ですか……? ほかの人にキッチン使ってもらうの初めてなので、なんだか緊張します。

佐藤さん:まったく問題ありません! 普段いろんなお宅に伺っていますので、「初めてのキッチン」には慣れていますので。すぐに料理が始められる状態にしていただいていれば大丈夫ですよ。

そう言って、手洗い・消毒後、テキパキと引き出しから器具や食材を用意し、調理に取りかかる佐藤さん。あまりの手際の良さに「すごい……」としか言えない鈴木さんと筆者。

鈴木さん:食材とか調理器具とか足りないものはなさそうですか?

佐藤さん:はい。万が一足りないものがあっても、あるもので臨機応変に対応しますので。一度お醤油が切れていた時はさすがに困りましたが、なんとか対応しました(笑)

鈴木さん:醤油がないのは困りますね……。

筆者:今回のプランはあらかじめメニューが決まっていましたが、通常は相談してメニューを決めらるとか。食材や味付けの好みなどの要望にも対応してもらえるのですか?

佐藤さん:もちろん可能です。キャストの応募段階やチャットでご要望をいただければ、それに合ったメニューをご提案します。アレルギーはもちろんですが、苦手な食材や「こんなものが食べたい」などのご要望も遠慮なくおっしゃっていただければと思います。料金は内容ではなく時間で決まりますので。

鈴木さん:メニューを提案してもらえるというのがとてもいいですよね。今はネットで簡単にレシピが見れますけど、時間がない平日の夕方に初めての料理に挑戦するのは気が引けて、結局同じような食卓になってしまって……。

佐藤さん:それはよく分かります。これまでの経験で、自分たちの理想とする「きちんとしたご飯」を用意できないことに罪悪感を抱えるお母さんがあまりに多いなと感じていて、そういう方々の手助けができればと私は思っているんです。カジ―の利用者様も、富裕層ではなく一般的なご家庭がほとんどですし、小さいお子さんがいるご家族もたくさんいらっしゃいます。毎月利用されるリピーターの方も多いですよ。世の中の人が、もっと気楽に家事を外注できるようになればいいなと思います。

鈴木さん:たしかに、家事代行は興味があったんですが、なかなかはじめの一歩が踏み出せませんでした。

そうして話しながらも、佐藤さんの手は止まりません。

佐藤さん:野菜の切れ端やブロッコリーの芯などは、細かく切ってスープに入れて無駄をなくします。また、1回沸かしたお湯で複数の野菜を茹でると時短にもなり、洗い物も少なく済むんです。

鈴木さん:なるほど! そばで見ているだけで勉強になりますね。……え、キャベツ横に切っちゃうんですか!?

佐藤さん:そうなんです。これは私が考えた方法なんですが、丸ごとのキャベツを横に切れば、芯の多い下半分は煮込みなどに、上半分はそのまま千切りにしてサラダに使えて便利なんですよ。

鈴木さん:そういう風に切ってしまえばその後の調理も楽ですね!

佐藤さん:こんな風に、なるべく普段の料理が楽になるように残った食材を処理しながら進めるようにしています。

キャベツは一部千切りと乱切りにして保存袋へ、ブロッコリーは茹でて保存容器に。こういうちょっとした下準備がしてあるだけで、普段の料理が少しづつ楽になりますよね。

そして開始から2時間後、ついに5品の料理が完成しました! 料理のお味と満足度はいかに……。


食卓の様子と家族の反応

出来上がった料理がこちらです。

佐藤さん:余ったひき肉を炒めておきましたので、ナムルと一緒にご飯に乗せればビビンバになりますよ。基本的に作り置きは薄めの味付けで作っていますので、食べるときに少し調味料を足していただいてもいいかもしれません。

鈴木さん:すごい、2時間でこんなに! しかもキッチンも片付けていただいてありがとうございます。

佐藤さん:お片づけまでがサービスですので。基本的にすべて冷凍保存可能ですが、エビチリは食感が変わるのであまりオススメしません。ナムルは味がついていますので、ビビンバのほか中華スープにもなりますし、野菜炒めに入れてもいいと思います。ミネストローネは余ったらスープパスタなどにアレンジもできます。

鈴木さん:「3日分」ということでしたが、冷凍してアレンジもできるんですね! 食べるのが楽しみです。

というわけで、その後の鈴木家の食卓の様子をご紹介しましょう。

とくに家族に人気だったのはエビチリとハンバーグだったのだそう。奥様に、今回利用してみた感想を聞いてみました。

「普段自分では使わない食材や、彩りまで考えられたメニューが素晴らしいなと思いました。毎日でなくても、1カ月のうち数日分の料理を作ってもらえるだけで、“お料理お休み期間”ができてとても楽になりますね。調理をしていない分洗い物も少ないので、片づけ担当の夫もよろこんでいました」と鈴木さん。

また、「作り置き料理の作り方や保存方法、野菜の処理など、とても勉強になることが多かったです。サービス中ずっと見ていなくても、出来上がった料理を見て『こんな付け合わせ方があるんだ』などと気付くこともあると思います。長男もあまり私が使わないパプリカを見て、『これはなんていうの? 』と興味津々でした(笑)」と話していました。

普段の料理のほか、パーティーなどの特別な料理や長期休暇中の学童のお弁当のなど、ニーズに合わせたさまざまな利用ができる、料理代行サービス。気になる方は一ぜひ度試してみてはいかがでしょうか。