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拒食症と12年闘った24歳女性 「自分らしく生きて!」と訴え亡くなる(独)

2020年12月20日 06:52  Techinsight Japan

Techinsight Japan

拒食症と12年以上も闘ってきた女性(画像は『Josi Maria 2020年6月1日付Instagram「Machst du dein Aussehen davon abhaengig, ob du gluecklich bist?」』のスクリーンショット)
12年以上も拒食症に苦しみ、自身の闘いをInstagramに綴ってきた24歳のインフルエンサーの女性が亡くなった。女性の母親が今月中旬に明らかにした。『Pressfrom』『DE24 News English』などが伝えている。

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ドイツに住むジョジ・マリアさん(Josi Maria)が自分の外見を気にするようになったのは11歳の頃だった。「決して太ってはいなかった」というジョジさんだが、頬がふっくらしていることをからかわれ、学校でいじめられた。それがきっかけで「ダイエットをして見返してやろう」と決意し、食事の量を半分に減らすようになった。

そしてしばらくすると、周りから「痩せたね」と言われるようになり、さらに食べる量を減らした。次第に歯止めがきかなくなったジョジさんは、家族から「痩せすぎじゃないの? 具合が悪いのでは?」と心配する声があがり、病院で拒食症と診断されて入院した。

それ以来ジョジさんは12年以上も拒食症に苦しみ、ここ数年は自身の闘いをInstagramに投稿し様々な思いを綴っていた。また亡くなるちょうど1か月前には、YouTuberのリロイ・マタタさん(Leeroy Matata)からインタビューを受け、胸のうちをこのように吐露していた。

「拒食症と診断されてからは何度か入院を繰り返したわ。病院では体重が増えれば退院できるから、とりあえず食べるの。でも私は『食事なしで耐えられる自分は強い』と思っていた。だからまたぶり返すのよ。そうして14歳になると今度は、『ジョシは痩せすぎて胸がない』といじめを受けるようになったの。」

「生理は17歳くらいまで来なかったし、胸が大きくなることはなかったわ。だから18歳の時に豊胸手術をした。この決断は今でも良かったと思っているわ。だって私の身体は骸骨のようだし、ずっと拒食症から逃れることはできなかった。一時は筋トレをしてずいぶん回復したけど、この2年間は特に拒食症が酷くなったの。」

「拒食症で一番嫌なことは、身体が変わってしまうことよ。ガリガリの身体を隠すためにダブダブの服を着るの。でも力が出ないから、軽いものを持つことさえできなくなるのよ。自分を好きになれないから、ボーイフレンドだってできないの。それに両親にも迷惑をかけてきたわ。もしできることなら、もう一度人生をやり直したい。この病気を克服したい。だって私の身体は決して誇れるものではないから。」


そして12万人ほどのフォロワーを抱えるInstagramには、次のように綴っていた。

「拒食症は私の人生の楽しみを奪った。でも私は健康的な普通の生活を取り戻したい。」

「拒食症は心の病気。本当に怖いの。10人に1人は命を落としてしまうのよ。私はその1人にはなりたくない。だから今、必死に頑張っている。こうして拒食症を公にして写真を投稿するのは、病気を共有することで乗り越えることができると思うから。」


とにかく前向きだったジョジさんだが最近、休暇で訪れたアフリカ北西部の沖合にあるグラン・カナリア島に向かう飛行機の中で具合が悪くなり、ホテルで友人の腕の中で眠りながら亡くなったという。心不全だった。

ジョジさんの両親は今月17日、リロイさんのインタビューに応じ、母親のアネッテさんが涙ながらにこう述べた。

「娘の死を受け入れるのはつらいわ。でも唯一の救いは、娘が大好きな友人の腕の中で亡くなったことよ。」

「拒食症になると、娘が娘ではなくなってしまうの。娘はよく食事を前にじっと座っていたわ。少ない量なのに口に入れることができなくて、何度も電子レンジに入れ直すのよ。そのうち焦げて真っ黒になって、それでもまだ食べられない。そして最後にこう言うの。『もう炭になったから食べないわ』ってね。拒食症の子にとって、栄養を摂ることは許せないことなのよ。」

「だからジョジのことを知ってもらいたい。拒食症に目を背けてはいけないの。そして二度と同じようなことが繰り返されないよう願っているわ。」


なおジョジさんは、まさか死が目の前に迫っているとは思っていなかったのだろう。Instagramにこんな力強い言葉を残している。

「私たちはみんな、それぞれが個性的で素晴らしいの。だから太っていたとしても、自分を変える必要なんてないのよ。自分らしく生きることが大切なの。だから自分の夢を追って、闘うの! そうすれば夢は叶うのよ。」

「だからもしあなたが拒食症で苦しんでいたら、すぐに助けを求めて。人と話をするの。そして前向きになることよ!」

画像は『Josi Maria 2020年6月1日付Instagram「Machst du dein Aussehen davon abhaengig, ob du gluecklich bist?」、2020年6月23日付Instagram「#YOUni MAGERSUCHT - TAGEBUCH」、2020年7月20日付Instagram「#JuLIEBE MAGERSUCHT - TAGEBUCH」、2020年10月15日付Instagram「Wir müssen sowieso denken, wieso dann nicht gleich」、2020年11月20日付Instagram「HEUTE HABE ICH DAS ERSTE WEIHNACHTSLIED GEHÖRT!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)