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ジーンズメイトなどライザップグループ3社が経営統合へ、資源集中でシナジー強化

2020年12月18日 19:32  Fashionsnap.com

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ライザップグループ公式サイトより
ライザップ(RIZAP)グループの連結子会社のワンダーコーポレーション、HAPiNS、ジーンズメイトの3社が、2021年4月1日付で経営統合すると発表した。共同株式移転による3社の完全親会社レクスト(REXT)を設立することに合意し、3社の取締役会で承認された。株式移転の効力発生日に先立ち、東京証券取引所市場第一部およびJASDAQ(スタンダード)市場に上場している3社の普通株式は3月30日付で上場廃止となる予定で、レクストはJASDAQ市場に新規上場申請を行うという。なお、レクストの発行済株式総数の約69.8%をライザップグループが保有し、レクストおよび3社はライザップグループの子会社となる見込み。

 ライザップグループは、2019年3月期に「強靭な経営体質への変革」「事業の選択と集中」などを柱とした持続的成長に向けた構造改革を開始。グループ管理体制の見直しや、中長期的に経営資源を集中するべき事業の精査を進めてきた。また、2021年3月期には経営資源をより集中させるべきコア事業と、グループ内の投資事業および再建を加速するべき事業を明確に区分するため、事業セグメントを「美容・ヘルスケア」「ライフスタイル」「プラットフォーム」から、「ヘルスケア・美容」「ライフスタイル」「インベストメント」に再編。3社が属しているライフスタイルセグメントでは、「顧客基盤及び店舗基盤の強化」「共通機能の統合による経営の効率化」「事業間シナジー強化による新たな非対面事業の創出等を含む収益機会の拡大」を目指している。
 ライザップグループおよび3社では、経営基盤安定のため早期に非対面事業へ移行し、消費者ニーズの変化に伴う商品のコモディティ化を防ぐため高付加価値のプライベート商品を拡充することが不可欠だと考えている。3社がそれぞれ持つ経営資源を集中し、従来のビジネスモデルの転換や財務基盤、コスト競争力の強化を行うことが急務であると判断したことで経営統合に至ったという。
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