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磯村勇斗、仲里依紗はどの相手と結ばれる? 『恋する母たち』それぞれが掴む未来とは

2020年12月18日 06:01  リアルサウンド

リアルサウンド

磯村勇斗『恋する母たち』(c)TBS

 3人の母、そしてその母たちを取り巻く家族や恋人の姿を描いた『恋する母たち』(TBS系)が12月18日に最終回を迎える。


 木村佳乃が主演を務め、共演に吉田羊、仲里依紗が名を連ねる本作。さらに彼女たちと恋する男性役を務めるのが、小泉孝太郎、磯村勇斗、阿部サダヲだ。『恋する母たち』はキャラクターの心理描写が詳細に描かれていることから、どの登場人物の視点に立つかにより楽しみ方も変わってくる。視聴者の置かれた立場によって共感するキャラクターや、夢中になるキャラクターが大きく分かれる作品でもあるだろう。最終回前に、筆者が特に注目したい登場人物や俳優についておさらいしていきたい。


【写真】最終話のまり(仲里依紗)の表情


■赤坂(磯村勇斗)の積極的なアプローチは止まってしまうのか?


 特に、優子(吉田羊)の心を揺さぶる後輩社員・赤坂を演じる磯村勇斗はその存在感をさらに強めた。磯村は、2015年に『仮面ライダーゴースト』(テレビ朝日系)でアラン/仮面ライダーネクロム役を演じ、その後NHK連続テレビ小説『ひよっこ』ではヒロインの結婚相手として知名度を上げる。その後も『SUITS/スーツ』シリーズ(フジテレビ系)や『今日から俺は!!』(日本テレビ系)など話題作に出演し、コツコツとキャリアを積み重ねてきた。


 かわいらしい顔立ちながら、ツッパリや殺し屋などギャップのある役も難なく演じ、いわゆる好青年から年下男子の役まで自然と馴染んでゆく。卓越した演技力はもちろん、勢いを感じる芝居が特徴的で、『恋する母たち』では「バスルーム前に全裸で立ちはだかり、出てくる優子を待つ」という体当たりの演技にも挑戦した。最終話直前には、優子に結婚を申し込むなど、年下ゆえの盲目さで積極的に優子にアプローチする姿がまぶしい。だが2人がキスしているところを運悪く優子の夫に見られてしまったころから、恋の歯車は徐々に狂い出す。優子は結局、離婚をするのだが、それを知らない赤坂は他の女性と付き合い、流されるように結婚式をあげようとしている。本当は両想いだと気づいていない彼らの恋がどうなるのか、見逃せない。


■まり(仲里依紗)に立ちはだかる心ない夫の言動


 傍から見ればキラキラしたセレブ妻だが、その実、夫の浮気に苦しみ、今昔亭丸太郎(阿部サダヲ)と本気の恋に落ちてしまったまりを演じるのは、仲里依紗だ。つい最近までNHK連続テレビ小説『エール』で、主人公の行きつけのカフェのオーナー夫婦を演じていた仲だが、本作では雰囲気をガラリと変え、女の魅力を全開に。出演作が途切れず、2020年だけで6本のテレビドラマと1本の配信ドラマに出演した仲。自身のYouTubeチャンネル「仲里依紗です。」でもプライベートの様子や撮影密着動画をアップし話題になるなど、彼女にとって飛躍の1年でもあった。そんな仲が演じるまりは、夫(玉置玲央)の子か丸太郎の子なのかわからない子を身篭り、とうとう離婚を宣言するなどシビアな立ち位置に。健気なまりに幸せになってほしいのに、立ちはだかる心ない夫の言動にはヤキモキさせられる。そんなまりにはSNSでも「まりちゃん、めちゃかわいい」、「まりって本当に強いよ。女の鑑だね」などの反響が集まる、愛されキャラだ。


■デビュー曲「まんじゅうこわい」が癖になる繁秋(宮世琉弥)


 そしてその、まりの息子・繁秋を演じるのが宮世琉弥だ。繁秋は、最初は無気力な高校生だったが、人気落語家・丸太郎の落語にインスピレーションを得て、ラッパーとして「まんじゅうこわい」をリリース。健気に母や妹たちを守ろうとし、自分の夢にも一生懸命邁進する繁秋を、宮世は明るくキラキラとした様子で演じた。宮世の歌う「まんじゅうこわい」のMVは、TBSの公式YouTubeにて公開されている。宮世はボーカルダンスユニット・M!LKのメンバーとして活躍していたため、歌もダンスも彼の得意分野である。2020年には俳優業に専念するためM!LKを卒業。俳優デビューは2019年からと、まだキャリアをスタートさせたばかりだが、本作ではオリジナル楽曲も手に入れ、強いインパクトを残した。


 胸がときめくようなシーンから、一転して張り裂けそうになるシーンまで、“母たち”の体当たりの恋が描かれる『恋する母たち』。それぞれの女性が、自分の人生を切り拓こうと邁進する姿には共感させられたり、応援したくなる。そんな母たちの未来がどうなるのか、しっかり見届けたい。


(Nana Numoto)