トップへ

“お菓子の家”に紛れ込んだクモ 発見した女性「オーストラリアっぽい出来事ね」

2020年12月17日 17:02  Techinsight Japan

Techinsight Japan

お菓子の家の箱にはクモの脚が見える(画像は『9News 2020年12月15日付「Mum finds giant huntsman spider in Christmas gingerbread house」(Supplied)』のスクリーンショット)
先日、オーストラリアのクイーンズランド州の民家にいる巨大なクモについてお伝えしたばかりだが、このほど再び大きなクモが人々を驚かせた。1週間前に購入した一度も箱から出していなかったお菓子の家を食べようと手を伸ばすと、中に大きなクモがいたという。普通ならクレームを入れるところだが、発見した女性は「オーストラリアらしい出来事よね」とFacebookで明るく報告している。『9News』などが報じた。

【この記事の他の写真を見る】

豪ニューサウスウェールズ州シドニー郊外のベロウラ・ハイツに暮らすケイティ・ゴンペルツさん(Katie Gompertz)はある夜、寝る前に紅茶でも飲もうとキッチンに立った。

「夜の8時半か9時頃でしたね。電子レンジの上に置いていたジンジャーブレッドを使ったお菓子の家を、子どもが見ていないうちにちょっとだけ食べようと思ったんです。」

こっそりと自分にご褒美を上げようと思ったケイティさんが箱入りのお菓子の家に手を伸ばすと、長い脚のようなものが目に入った。最初は何かの影かと思ったケイティさんだったが、すぐに“ハンツマン(Huntsman)”という種類のクモだと気付き、悲鳴をあげて夫のもとに駆け寄ったそうだ。

ハンツマンはアシダカグモ科に属しており、小さな個体でも長い脚を含めると手のひらほどのサイズになる。また大きな個体では25~30センチにまで成長するというオーストラリアでは有名なクモだ。

ケイティさんは毎週のようにスーパーマーケット「Woolworths」でオンラインショッピングをしており、このお菓子の家は1週間ほど前に届けられたものだった。しかしいつ、どのような経緯でクモが中に入り込んだのかについては不明だという。

しかも驚くべきことにこのクモは卵を産んでおり、白い繭のような卵を抱えていた。箱の中には張り巡らされたクモの糸も確認でき、お菓子の家に紛れ込んでから時間が経っているようだ。


楽しみにしていたお菓子にクモが混入していたとなれば、怒りを覚えてしまうかもしれない。しかし「お店の責任にしたくない」と思ったケイティさんは今月14日、Facebookに「Woolworthsさん、これって私が注文したものかしら? 2020年のオーストラリアでしかない出来事ね。クモは『出来上がったジンジャーブレッドの家を買ったんだ。作るより簡単だろ?』と言ってるわよ」とユニークに綴り、写真とともに投稿した。

この写真にはオーストラリアに住むユーザー達ですら驚いたようで、「信じられないな」「子どもを育てる家を探していたのかな」「クモの下にいるジンジャーマンが苦笑いしているように見えるね」「クモのために家を買ってあげたのね!」といったコメントが届いている。

さらにWoolworthsからもコメントが届き、「このクモは家を探していたようだけど、間違った家を見つけてしまったみたいだね。ハロウィンじゃなくクリスマスに驚かせてしまって申し訳ありません。よかったらそれをお店に送り返してください。住人のいないお菓子の家を改めて送ります」と謝罪している。

その後、ケイティさんは “ハンティ(Hunty)”と名付けたこのクモについて「ハンティは良い家が見つかるまでテラスにいるわ」と明かした。またケイティさんの話を聞いたクモ好きの友人が、ハンティを引き取りに来ることになったそうだ。

画像は『9News 2020年12月15日付「Mum finds giant huntsman spider in Christmas gingerbread house」(Supplied)』『Katie Gompertz 2020年12月14日付Facebook「Wait Woolworths this isn’t what I ordered?」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)