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ORβIT YOONDONG、グループの土台固めるパーフェクトなメンバー 優しく真面目な人間性と高いパフォーマンス力で魅了

2020年12月17日 06:01  リアルサウンド

リアルサウンド

『00(オーツー)』

 国内最大級のオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』に練習生として参加していたYUGO、SHUNYA、JUNE、TOMO、YOONDONG、HEECHO、YOUNGHOONの7人からなるORβIT。日韓合同のダンスボーカルグループとして誕生した彼らは、新型コロナウイルスの影響で思うように行き来ができない物理的距離を抱えながらも、11月11日の正式デビュー後から意欲的な活動を見せている。今回は勢いに乗りつつあるORβITメンバーの中から、YOONDONGをピックアップしてみたい。


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 YOONDONGは1995年生まれの25歳。グループでのシンボルが愛と美の星・金星だけあって、彼の持つ儚さと美しさには目を見張るものがある。公式YouTubeチャンネルにアップされている「『Lazurite』 Behind the Scenes」で私服を披露していたが、白シャツと黒いパンツという至極シンプルなファッションにも関わらず、とにかく美しい。さらに、デビューアルバム『00(オーツー)』リード曲「UNIVERSE」のMEMBER TEASERでは、水中に漂っているシーンがある。水の中にいてなお、儚さと美しさを兼ね備えた人物がいることに驚きだ。まだ見ていない方はぜひチェックしてみてほしい。


 ファンの間でもビジュアル面が評されることの多いYOONDONGだが、改めて注目して見てみるとやや控えめで、自らグイグイと前に出てくるタイプではないことに気が付く。そして、中身にも魅力がある人物だということがわかってくる。まず挙げられるのは、メンバーのSHUNYAも「本当に真面目なお兄さんって感じ」とYOONDONGに言及していたこともあるほどの真面目さだ。「『UNIVERSE』M/V Behind the Scene」では、「かっこいいものをお見せしたくて色んなポーズを試してみました」とストイックな一面を見せており、ORβITの活動に真摯に向き合っていることがわかる。


 そして、優しく面倒見が良いところも彼の人間的魅力のひとつだ。『PRODUCE 101 JAPAN』のグループバトル時、ダンス初心者の練習生をチームメイト全員でフォローしていたが、YOONDONGは的確なアドバイスや言葉掛けも行なっており、相手の気持ちに寄り添っていることが伝わってきた。ORβIT結成時、YOONDONGは韓国に戻らず日本メンバーと一緒に共同生活をしていたが、「きっと年上組と年下組の架け橋としてまだ経験の浅い年下組をフォローしていたのではないだろうか」とすら思えてくる。


 そんな真面目で優しいYOONDONGだが、時折キュートな一面も垣間見せる。SHUNYA曰く「ふざける時はふざけます。お皿洗いのじゃんけんとか、自分(SHUNYA)が負けたりすると踊ったりとか、からかってきたりとか」とのことで、この話をしていた動画「SHUNYA’s Birthday Event『Questions for Shuna』」でも、はじめはSHUNYAの配信の様子を見ていたようだが、いつの間にかゲームをするために部屋を退出するというフリーダムさを見せている。とりわけYOUNGHOONといる時は笑顔が多く、『PRODUCE 101 JAPAN』でも「歩数計ダンスバトル」でふざけ合ったり、部屋で一緒に写真を撮って爆笑したりするシーンがあった。その無邪気な笑顔を見ていると、こちらまで微笑ましい気持ちになってくる。


 そしてもちろん、パフォーマンス力の高さもYOONDONGの魅力だ。かつてK-POPグループ・HALOで活動していたこともあり、『PRODUCE 101 JAPAN』でも目を引くパフォーマンスを見せてくれていたが、それはORβITでも健在だ。歌はクセのない真っ直ぐな声で、高音もお手の物。ラップも得意で、「UNIVERSE」ではJUNEとともにラップを担当している。もちろんダンスも完璧で、小技が光るイメージがある。『PRODUCE 101 JAPAN』ポジションバトルで披露したBTS「DNA」ではヘッドマイクを気にする素振りが味に見えたし、グループバトルで披露したBTS「FIRE」ではジャケットをヒラリとさせたり、手にかけたりする素振りがこなれ感につながって見えていた。細かな部分を個性に変えられるのは、高いパフォーマンス力があってこそだろう。


 儚さと美しさ、力強さ、クールさなど、見る人を魅了するパフォーマンス、周りをよく見ている人間性、そして大きなギャップになるキュートさを全て併せ持つYOONDONG。ORβITがORβITであるための土台を固めているのは、そんなパーフェクトな彼なのかもしれない。(高橋梓)