ルノー・スポール・レーシングは、会長ジェローム・ストールが2020年末で退任することを、12月15日に発表した。
ストールは5年にわたり、ルノーのレース活動を監督、2016年からのルノーのF1ワークスチーム復活とチームの成長のために力を注いできた。2020年、ルノーは念願の表彰台をダニエル・リカルドとエステバン・オコンにより達成した。
2021年にルノーF1チームはアルピーヌに名称を変更してF1に参戦、同チームで2005年と2006年にタイトルを獲得したフェルナンド・アロンソが復帰する。その大きな変化を前に、ストールは退任することを発表した。
「ルノー・スポール・レーシング会長としての5年間は非常に熾烈なものだった。F1チームの再建は時間、熱意、強い決意が必要な挑戦だ。しかし一歩前進することができ、表彰台登壇を達成することができた」とストールはコメントしている。
「こういった変化と進歩に関わることができたことを光栄に思う。モータースポーツ、なかでもF1は、人間にとっての冒険、出会い、絆、喜び、失望、そしてかけがえのない報いをもたらすものだ」
「アルピーヌとしての新しい章が始まろうとしている。最高の時代はこれからやってくると私は信じている。素晴らしい人々とともにこの素晴らしい冒険に参加できたことをうれしく思う」
ルノーF1チーム代表のシリル・アビテブールは、「2015年6月にプロジェクトを立ち上げてから、今シーズンの表彰台獲得まで、とても長い道のりを協力し合って乗り越えてきた」と語った。
「ジェロームの競技への情熱、そしてチームスタッフへの誠実さが、この年月のなかで貴重な助けになってきた」
「彼のサポートと戦略的ビジョンにより、我々はより一層複雑化する環境のなかで、多数のハードルを乗り越え、アイデアを推し進めることができた」
「今、アルピーヌとの新たな冒険が始まる。F1チームはこのブランドの発展のための主要な財産になるだろう」
「ジェローム、あなたの信頼、アドバイス、そして誠実さに感謝する」