2020年F1第17戦アブダビGP予選でポールポジション~5番手に入ったドライバーたちが土曜日を振り返った。
■アストンマーティン・レッドブル・レーシング
アレクサンダー・アルボン 予選=5番手
僕にとって今年一番強力な、ベストの予選だったと思う。自分のパフォーマンスに満足している。でも同時にQ3最後のランで小さなミスをしたことで、そのラップがだめになったことは悔しい。
マシンはバランスがよく、とても好調だった。だから、Q3最初のランの後、自信を持っていたんだ。でも少しやりすぎた。セクター1の段階で早めにプッシュしすぎたことで、タイヤが終わってしまった。路面の状態はどんどんよくなっていったのに、グリップを得られず、タイムを更新することができなかった。
今日の予選はかなりの接戦で、シーズンのなかで一番ギャップが小さかった。今日はポジティブな要素がいくつもあり、僕自身、強力な週末を送っている。進歩しているし、それが重要なことだ。
このパフォーマンスを明日のレースで生かすことに気持ちを集中させている。決勝にはあらゆるチャンスがあるし、いいレースができると自信を持っている。
マックス(・フェルスタッペン)がポールを獲得したのはチームにとっても素晴らしいことだ。彼はとてもいい仕事をしたね。これからシーズン最後のレースに集中していく。
■マクラーレンF1チーム
ランド・ノリス 予選=4番手
大満足だ。すごくいい仕事ができたと思う。マシンの感触がとてもよくて、最後のランで完璧なラップを決めることができた。Q3で一歩前進したのでよかったよ。
予想外のドライバーたちの前に出ることができた。サーキットの現場とファクトリーで皆が素晴らしい仕事をしてくれたからこそ、このポジションをつかむことができた。
明日はソフトタイヤでのスタートになる。周囲にはミディアムでスタートするマシンもいるので、面白いレースになるだろう。最初のスティントでは苦労するかもしれないが、2列目からのスタートなので、大量得点のチャンスは十分ある。今日の良いペースを明日も維持するべく、ベストを尽くすよ。
■メルセデス-AMG・ペトロナスF1チーム
ルイス・ハミルトン 予選=3番手
今週末は間違いなく苦労している。リズムを取り戻し、もう一度勢いに乗ろうとしているが、なかなかうまくいかない。でもこのチームに戻れたことに心から感謝している。僕らは強力なシーズンを送ってきたので、いい形で締めくくりたいね。
マシンバランスに苦労しており、しっくりこなかった。それで予選で1周をうまくまとめることに苦戦したんだ。それでも全力を尽くしたし、ものすごい接戦だった。
3番手になったことにはもちろんがっかりしている。でも(ポールを獲得した)マックス(・フェルスタッペン)におめでとうと言いたい。彼は今年素晴らしい走りを披露してきた。僕とバルテリ(・ボッタス)は後ろからスタートすることになるが、彼をてこずらせることができればいいね。それによってレースはますます面白くなるはずだよ。ロングランにはまだ未知の領域が残っているしね。
オーバーテイクが難しいサーキットだけれど、戦略を利用することができる。スタートと最初の数周が重要になるだろう。チャンスはあるので、どう展開するのかを見ていく。
(予選後の会見で体調について語り)疲労感が強くて、できるだけしっかり睡眠をとるようにしてきたけれど、通常のように元気を取り戻すのが簡単ではない。先週体重がかなり減ったしね。でももちろんレースで全力を尽くすよ。
ポールポジションからスタートするのが一番いいのは間違いないが、毎回ポールを獲得できるわけではない。(3番手スタートであることで)面白いレースになると思う。
■メルセデス-AMG・ペトロナスF1チーム
バルテリ・ボッタス 予選=2番手
ポールポジションを獲ったマックス(・フェルスタッペン)におめでとうと言いたい。素晴らしい仕事をしたね。
FP3の時点ででレッドブルがとても速いことは分かっていた。彼らはマシンを最適化し、ソフトタイヤから最大の性能を引き出している。一方僕らは週末を通してその点をうまくやれずにいた。
予選終盤に向けて路面温度が低くなるにつれ、アンダーステアに苦しむようになり、ラップタイムの短縮が難しくなってしまった。それでもマシンからすべてを引き出したと思うが、単純に今日は速さが足りなかった。
ミディアムタイヤでは強いと思うけれど、ポールポジションを獲得するためには最も柔らかいコンパウンドで速くなければならない。でもポイントが与えられるのは日曜日だ。マシンは強力だし、ミディアムタイヤでレースをスタートするから、まだできることはある。
マックス、ルイス(・ハミルトン)、僕の戦いになり、面白い展開になりそうだ。最近のF1で目にしてきたように、レースでは何が起きてもおかしくない。エキサイティングなシーズン最終戦になることをを期待している。一年をいい形で締めくくれるよう、懸命に戦う。
■アストンマーティン・レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 予選=ポールポジション
とてもいいラップだった。今日はポールポジション争いができるとは思っていなかったが、とても満足いく結果になった。今年はずっとメルセデスが優勢だったけど、少なくとも1回はポールを獲ることができたので、喜んでいいんじゃないかな。
今年はタフなシーズンだから、終盤を迎えて皆に疲れが出てきている。メカニックをはじめチームの全員にとってこのポールは大きな後押しになるだろう。
スムーズな予選だったわけではない。序盤にはステアリングの下に手が挟まってしまって遅くなったラップがあったし、その後ミディアムタイヤで走った時も簡単にはいかなかった。でも2回目のランでいくつか変更を施したら、少し良くなった。
Q3ではかなりいいラップを走ることができ、すべてがうまくまとまった。
明日は、後ろの2台が違う戦略をとって僕にプレッシャーをかけてくる可能性があるから、楽なレースにはならないだろう。でも全力を尽くして戦うし、同時にレースを楽しむつもりだ。
優勝を狙っていくよ。いずれにしても今日が素晴らしい日であることは間違いない。
(予選後の会見で語り)決勝でメルセデス勢を抑えきることを目指してベストを尽くす。彼らはとても速い。でも、僕らのトップスピードはわりとよさそうだから、それが決勝で助けになるかもしれないね。