フェラーリF1チーム代表のマッティア・ビノットは、体調不良のため、2020年F1最終戦が開催されるアブダビへの移動を取りやめた。COVID-19による不調ではないということだ。
ビノットは前戦サクヒールGPが開催されたバーレーンにおいて体調を崩したため、アブダビに移動するのをやめ、イタリアに帰国することを決めた。
今シーズンのハードスケジュールのなかで、ビノットは2021年に向けた準備に集中するため、トルコGPとバーレーンGPを欠席した。続くサクヒールGPには姿を見せており、当初はアブダビGPにも出席する予定だった。
これまで欠席したグランプリ同様アブダビでも、スポーティングディレクターであるローレン・メキースが、ビノットに代わり、現場の指揮を取ることになる。
ビノット代表は、セバスチャン・ベッテルにとってフェラーリでの最後のレースを現場で見守ることなく、シーズンを終えることになった。
4度のチャンピオンとして2015年にフェラーリに加入したベッテルは、この年ランキング3位を獲得、2017年と2018年はランキング2位だったものの、今年はフェラーリ自体の低迷により苦しいシーズンを送ってきた。さらにチームメイトのシャルル・ルクレールより成績が下回ることが多く、最終戦を前にした段階で、ルクレールは98点を獲得しているのに対し、ベッテルは33点にとどまり、65ポイントという大差がついている。
ベッテルは、2021年にはアストンマーティン(現レーシングポイント)に移籍し、新たなスタートを切る。一方、フェラーリは、ベッテルの後任として現在マクラーレンに所属するカルロス・サインツJr.を迎え入れる。