新型コロナウイルス感染症のためF1サクヒールGPを欠場したルイス・ハミルトンが、2020年F1最終戦アブダビGPで復帰することが決まった。
F1バーレーンGP直後に検査で陽性となったハミルトンは、10日間の自己隔離生活に入り、サクヒールGPに出場することができなかった。軽い症状が出たというハミルトンだが、8日火曜には、体調がよくなりトレーニングを再開したと発表、アブダビGP出場の意向を示していた。
メルセデスの発表によると、隔離期間終了間際の9日水曜の検査で陰性だったため、ハミルトンは10日木曜午後にアブダビに移動、到着後の検査でも陰性だったという。FIAのプロトコルに従い、11日金曜にパドックに入ることが可能になり、グランプリに復帰することになった。
アブダビでハミルトンが復帰できない場合には、メルセデスのジュニアドライバーでウイリアムズに所属するジョージ・ラッセルが、サクヒールGPに続きメルセデスのマシンに乗る予定だったが、ラッセルは最終戦はウイリアムズに復帰することが決まった。ラッセルの代役としてウイリアムズに乗ったジャック・エイトケンも、その役割を終えることになった。
木曜の段階ではハミルトンが復帰するかどうか定かではなかったため、ラッセルはメルセデスで、エイトケンはウイリアムズでそれぞれ準備にあたっていた。
ラッセルは「ルイスが戦える状態になり、復帰することになってよかった」とコメントしている。
「僕はメルセデスで素晴らしい経験をした。でも今は、学んだことすべてを自分が所属するウイリアムズで実践するのを楽しみにしている。チームが毎週僕のために頑張ってくれているのと同様に、今週末、僕も全力を尽くして戦う」
ラッセルはサクヒールGPで見事なパフォーマンスを発揮、評価をさらに上げた。金曜プラクティスは2回とも最速、予選ではバルテリ・ボッタスのポールポジションタイムと僅差の2番手となった後、決勝ではタイヤのトラブルに見舞われるまでは首位を走行していた。