レッドブル・レーシングは、2020年F1最終戦アブダビGP後に行われる若手ドライバーテストに、ジュニアドライバーのユーリ・ビップスとテスト&リザーブドライバーのセバスチャン・ブエミを起用することを発表した。
12月15日にヤス・マリーナ・サーキットで開催される合同テストは、若手ドライバーに現行のF1マシンに乗る機会を与える目的で行われ、キャリアのなかでグランプリ出場経験が2戦以内のドライバーが対象になるが、FIAによって例外も認められる。このテストでは1チームあたり最大2台のマシンを走らせることができる。
エストニア出身20歳のビップスは、2017年にADAC F4選手権でチャンピオンになった後、2018年と2019年にヨーロピアンF3選手権/FIA-F3選手権に参戦、ランキング4位を獲得した。2020年には全日本スーパーフォーミュラ選手権にTEAM MUGENからフル参戦する予定となっていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で来日することができず、負傷したショーン・ゲラエルの代役としてDAMSからFIA-F2選手権に4大会8戦に出場した。レッドブル・ジュニア・プログラムには2018年に加入した。
11月にビップスはレッドブルからF1カー走行の機会を与えられ、FIAスーパーライセンスを取得、第14戦トルコGPでレッドブルとアルファタウリのリザーブドライバーを務めた。アブダビテストはビッブスにとってF1公式テストに初めて参加する機会となる。
「アストンマーティン・レッドブル・レーシングがアブダビでの若手ドライバーテストでRB16に乗る機会を与えてくれることに、心から感謝している」とビップスはコメントした。
「RB8で300kmを走ったけれど、現行F1マシンに乗るのはこれが初めてだ。学ぶべきことが山ほどあるだろう。できる限りの準備を整えて臨む。この数戦、このチームのリザーブドライバーを務めたことは僕にとっていい経験になっている」
ブエミは「去年シルバーストンで行われたピレリテスト以来の走行だから、今回のアブダビテストは僕にとってとても重要な機会だ」とコメントしている。
「シミュレーター作業で多くの時間を過ごしている。本物のマシンに乗る機会を得られれば、シミュレーターとの相関関係の面で非常に役立つ」
「本物のマシンと比較してシミュレーターがどういう挙動を見せているかについて、フィードバックを提供することができるだろう。チームは、いつもとは異なるドライバーからのフィードバックを得ることができる」
「素晴らしい機会なので、今からテストが楽しみだよ」