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ORβIT SHUNYA、トークやパフォーマンスで見せる存在感 デザインも担当する多才さとアイデアマンな一面も

2020年12月10日 06:01  リアルサウンド

リアルサウンド

『00(オーツー)』

 独自のコンセプトを強く打ち出し、MVでも確立した世界像を展開しているボーイズグループ、ORβIT。惜しくもデビューには至らなかったが、昨年放送された国内最大級のオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』(以下、日プ)で人気を博したYUGO、SHUNYA、JUNE、TOMO、YOONDONG、HEECHO、YOUNGHOONの7人からなるグループだ。バラエティ豊かな個性を持つメンバーの中から、今回は多才さを発揮しているSHUNYAにスポットを当ててみたい。


(関連:ORβIT YUGO、ポテンシャル溢れる最年少メンバー 愛されキャラとギャップある表情やパフォーマンスがポイント


 SHUNYAは1997年生まれの23歳。デザイン担当でもあり、オフィシャルホームページのデザイン案、ファンクラブキットなどのビジュアルプロデュース、グッズディレクションなど、ORβITに関する様々なもののデザインに携わっている。ORβITの公式スポ担・RβITのTwitterにも「やることいーっぱいなのよ!!」とMacに向かう姿がアップされていた。


 そんなSHUNYAの魅力のひとつは、「存在感の強さ」だろう。日プ時代からそれは健在で、1分PR動画はもはやファンの間で伝説になっている。「おでこのサイズはセミダブル、鼻の穴のサイズはキングサイズ」という独特の挨拶で視聴者の心を掴み、熱々ラーメンを食べ終えて余った時間で自己PRするというチャレンジを敢行。だが、結局ラーメンを食べ終えることができずに、モゴモゴ言ったまま動画が終了するというシュールなものであった。そんなSHUNYAだが、本編では間違いなくムードメーカーで、多くの練習生たちを元気付ける姿が多々見られた。ライバルたちのパフォーマンスを見て素直に「カッケーなー!」と褒めたり、オーバーリアクションで反応をしたり、“いいヤツ”であることがひしひし伝わってくる。筆者はコンセプトバトルの収録に取材に行ったことがあるのだが、舞台裏で「Black Outチーム、みんなで(スタジオまで)行こうぜ」という彼の声が聞こえてきたということもあった。


 もちろん、ORβIT結成後も存在感の強さを変わらず発揮。公式YouTubeチャンネルにアップされている「ORβIT OFFICIAL GOODS 『to EαRTH』 のご紹介」では司会進行を務め、流暢なトークを展開。過不足なくグッズの説明をしつつ、使い方のアドバイスをしたり、メンバーをまとめたりする姿が見られる。存在感があるSHUNYAだからこそ、年少組にもかかわらずリーダーシップを発揮してメンバーをまとめることが可能なのかもしれない。


 さらに、デザインを担当しているだけあり、「アイデアマン」な一面も持っている。日プのグループバトル時にHEECHOが振り付けに悩んでいたことがあったが、SHUNYAのアイデアが行き詰まりを打破したことがある。ORβITにおいても、SHUNYAの誕生日に公式YouTubeにアップされた「SHUNYA’s Birthday Event『Questions for Shuna』」の企画を立案。コロナ禍であっても、EαRTH(ORβITのファンネーム)のために何ができるかを考えられる彼の柔軟な発想力は、今後も大きな武器になっていくだろう。


 そんなSHUNYAは、普段の様子とパフォーマンス時の様子に大きなギャップがあることでも話題になるメンバーだ。ダンスはそつなくこなせるし、声にも透明感がある。「UNIVERSE」でもパートは決して多くはないが、他のメンバーとかぶることがない声質で歌を響かせている。YOONDONG、YUGOとともに歌っている『00(オーツー)』収録曲「みずたまり。」でも、低音域に伸びる歌声を披露。YOONDONGとYUGOが比較的高い声のため、しっかり差別化ができている。


 そして、なんと言っても普段からは想像できないほど色気が出ているのが、SHUNYAのパフォーマンスの特徴ではないだろうか。伏し目からカメラに目線を送るという表情をよく見るが、その真剣な眼差しは色気を含み、大きなギャップにつながっている。「『UNIVERSE』 MEMBER TEASER #4」でも日プ時代とのギャップに好印象を示しつつ、今まで以上にセクシーな雰囲気になったことへ驚きの声が寄せられていた。


 控えめな部分もありながら、トークでもパフォーマンスでもしっかり存在感を出しているSHUNYA。大きなギャップを武器に、これからも多くのファンを増やしていくはずだ。より幅広い層に発見されるために、彼はORβITに無くてはならない存在といえるだろう。(高橋梓)