ビースタイルグループは12月8日、「働く女性の2020」をテーマにした調査結果を発表した。調査は11月にネット上で行い、同社運営の「しゅふJOBパート」登録者575人から回答を得た。
2020年を振り返り、今年1年で「女性が働きやすくなった実感はない」と回答したのは74.8%(前年比5.1ポイント増)だった。
「女性に限らず雇用環境は厳しくなったと感じる」という声も
回答者からは、
「コロナの影響で非正規が多い女性にとっては、厳しい年になった」(50代派遣社員)
「コロナのせいで仕事を失ったり、家事の負担が増えたりした」(40代正社員)
「コロナのせいでフルタイム、ハイスキルしか働けない」(40代派遣社員)
といった声が寄せられた。また、中には「女性に限らず雇用環境は厳しくなったと感じる」(50代フリー/自営業)という声も。
一方、「実感がある」(25.2%)と回答した人に理由を聞くと、1位は「産育休や在宅勤務などの制度が充実してきた」(53.8%)となった。2位以降、「働く女性の数が増えてきた」(46.2%)、「職場や社会の理解が進んできた」(42.1%)、「家族の理解が進んできた」(30.3%)と続いた。
来年は「働ける人と働けない人が二極化する年」になるのではという人も
「女性が働くこと」について、どのような年だったかを聞くと、「転職や独立、在宅ワークなど、これまでより自由にキャリアを選べるようになった年」(55.5%)が最多となった。
次いで、「保育園不足やマタハラなど、働き続けることがこれまでより厳しくなった年」(20.3%)、「企業が女性の働くことの価値をより認めるようになった年」(11.8%)、「出産後も働き続けられるような環境がより整うようになった年」(8.5%)と続いた。
また、2021年は、2020年より「女性が働きやすくなるとは思わない」と予想した人は67%だった。回答者からは、
「働ける人と働けない人が二極化する年」(50代)
「技術も資格も若さも無い人は、どんどん失業しそうな年」(30代)
といった声が寄せられた。また、中には「高齢の女性が働ける現場は増えていないので、自殺者も増える」(40代派遣社員)といった意見も。