2020年F1サクヒールGP決勝(87周)で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンはアクシデントに巻き込まれリタイア、アレクサンダー・アルボンは6位だった。スクーデリア・アルファタウリ・ホンダのダニール・クビアトは7位、ピエール・ガスリーは11位という結果だった。
3番グリッドからスタートしたフェルスタッペンは、オープニングラップのターン4でシャルル・ルクレール(フェラーリ)がセルジオ・ペレスにヒットしたため、接触を避けようとしてコースオフ、そのままウォールに衝突してリタイアした。
アルボンは12番グリッドからミディアムタイヤでスタート、47周目にハードに交換、その後、セーフティカーが出動したため62周目にソフトに交換し、ポイント圏内の6位でフィニッシュした。
クビアトは6番グリッドからソフトタイヤでスタート、27周目にミディアムタイヤに交換、その際にダニエル・リカルド(ルノー)のアンダーカットに成功した。しかし53周目にハードタイヤに交換した直後にバーチャルセーフティカーが出動したことが不利になり、7位フィニッシュにとどまった。
ガスリーは9番グリッドからソフトタイヤでスタートし、28周目にミディアム、51周目にハードに交換する2回ストップ戦略で走った。レース中盤以降はポイント圏内を走っていたが、終盤にポジションを落とし、11位でレースを終えた。
■ホンダF1テクニカルディレクター 田辺豊治
波乱含みとなった今日のサクヒールGP決勝は、アストンマーティン・レッドブル・レーシングのフェルスタッペン選手が、オープニングラップでクラッシュに巻き込まれてリタイアとなるなど、全体として悔しいレースになりました。
レッドブル・レーシングのアルボン選手は12番グリッドから6位まで順位を上げましたが、本人も満足いくレースではなかったと思います。
また、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダのクビアト選手は、金曜から速さを見せていただけにセーフティカーの影響などもあっての7位フィニッシュは、残念な結果だと感じています。ガスリー選手にとっても難しいレースとなり、なかなかペースが上がらず入賞を逃して11位でレースを終えました。
来週はいよいよシーズン最終戦です。気持ちを切り替え、いい結果とともにシーズンを締めくくれるよう、最後まで全力で臨みます。
また、今回のレースで初優勝を果たしたセルジオ・ペレス選手とダブルポディウムを獲得したレーシングポイントのみなさんに、祝福の言葉を贈りたいと思います。