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【12/7~12/13の運勢】12月2週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!

2020年12月07日 08:01  isuta

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isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。

2020年下半期の運勢も配信しているので、こちらもぜひチェックしてくださいね♡

2020年下半期の運勢 今週のおひつじ座の運勢

illustration by ニシイズミユカ

美しく生き延びる

今週のおひつじ座は、自己の中に二人の男女が内在し、両性具有的になっていくような星回り。

作家のヴァージニア・ウルフは、女性たちは自立するという「男らしさ」を捨てずに、負の「男らしさ」を抑圧することが重要だと考えていました。女性であっても自らの考えを持ってそれを言語化でき、反対に男性であっても女性の想像世界に入っていくことができるという両性具有的な能力を、「男女がタクシーに乗り込む」光景に喩えています。

この「タクシー」は決して男性がハンドルを握っているのでも、乗り降りの決定を一方的に下しているのでもなく、あくまで男女は左右のドアから平等に出入りでき、座席では協力のための会話がごく自然なトーンでなされているのかもしれません。

あなたもまた、みずからの無意識的な考えに改めて気付き、それを解きほぐしていくことがテーマとなっているのだと言えるでしょう。

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illustration by ニシイズミユカ

情念的な結びつき

今週のおうし座は、自分なりの仕方で身の内の情念を再認識していこうとするような星回り。

「寒き電線絡み入るスナック純」(坊城俊樹)という句に登場する「スナック純」が、どんな店なのかは分かりません。しかしどこか繁華街のはずれの一角で中年のママが女の子一人を雇って営んでいるような小さなお店を想像する人は少なくないでしょう。

路地の電信柱からは「絡み入る」電線がのび、作者の目から「寒き」ものとして描写されている訳ですが、そこに作者の「スナックはこうでなくちゃ」といったある種の美学がうかがえます。つまり、思わずふらっと立ち寄りたくなって、カウンター席でひとり飲んでいたとしても、誰かと共にいる感じがする。そうした絶妙な温度感を求めて、人は盛り場を場末まで流れてしまうのではなかったか。

575の定型からだいぶ崩れた破れ調子の掲句を詠んでいると、どうしてもそんな一群の酔客の不確かな足どりを思い描いてしまいます。あなたもまた、「〇〇はこうでなくちゃ」といった極私的な好みや欲求を改めて全開にしていきたいところです。

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illustration by ニシイズミユカ

鎮魂の狼煙をあげよ

今週のふたご座は、否定的な出来事までも、貪欲に飲み込んでいこうとするような星回り。

日本最古の歌集である『万葉集』というと、すごく素朴でひなびた世界がのびのびと書かれていると思われがちですが、実際はそうではありません。中大兄皇子(天智天皇)が遷都した大津宮は壬申の乱(672)のため、たった5年しか使われませんでした。作っては棄て、作っては棄てで、残された都には敗者の怨念が残った訳です。

そこに登場してきたのが柿本人麻呂(645頃~710頃)で、彼はそうした怨念を慰め、鎮魂するための「文学」として和歌の形式を確立していきました。人麻呂の根底にあるのは、かつてあった都市文明が壊れてしまったという喪失の感覚であり、日本の文学の源流というのは野生や野蛮からではなくこうした首都の崩壊から始まっているんですね。

あなたもまた、単に無批判に「〇〇ってこんなにすごいんですよ」という快楽的な物語を提示するのではなく、ネガティブな物語も飲み込んだ上で、自身の物語を紡ぎだしていくことが求められつつあるのだと言えるでしょう。

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illustration by ニシイズミユカ

波打ち際をたゆたう

今週のかに座は、どうしても残ってしまうものを、ああ仕方ないなと愛でていくような星回り。

「小春日を掃き残しけり並木道」(森住霞人)という句で使われている「小春日」とは、冬にも関わらず天気がよくて暖かい一日のこと。道や庭は誰かが人工的につくりあげた秩序ですが、放っておけば落ち葉が降り積もったり、ゴミがたまったり、苔が生えてきたりと、自然がはびこってきます。

つまり、人為と自然の「波打ち際」にある訳で、自然からの侵襲から、日々人間が守り抜き、祓い続けていかなければなりません。ただ、そうした尽きせぬ営みの成果として残る人工物の変容を、味や風合いとして、人は割とポジティブに受け入れるものですし、その意味で、掃除はやはり掃きすぎては駄目なんですね。

掲句でもすこし掃き残した“余白”をつくることで、そこに木漏れ日がちろちろとはびこってくることを、「わびさび」と言うと大袈裟ですが、人の気持ちをそそるものがある。無常観に似た情緒が揺らいでいく訳です。あなたも自分のなかに侵襲し、はびこってくる“自然”や“カオス”の部分を認め、受け入れてみるといいでしょう。

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illustration by ニシイズミユカ

詩的であるということ

今週のしし座は、実体験のなかで思考と身体が一つになっていくような星回り。

哲学の本は難しく、意味のない呪文のようなものと言われますが、呪文の効用は実際の響きのなかで初めて感じられてくるもの。難解で知られる西田幾多郎の『善の研究』もまた、音読してみればただ黙読しただけの時と次第に受け取る印象や実感がどんどん変わってくるはずです。

「直接経験の上においてはただ独立自全の一事実があるのみである、見る主観もなければ見らるる客観もない。あたかも我々が美妙なる音楽に心を奪はれ、物我(ぶつが)相忘れ、天地ただ嚠喨(りゅうりょう)たる一楽声のみなるが如く、これ刹那いわゆる真実在が現前している」

概念というより、音の響きの中に、光景が現われるのが感じられてくる時、そこには西田が日本海の砂浜を歩いた際に聞いた松林の風の音や、砂浜に坐って聞く波の音もまた聞こえてくるのでは。頭で考えたことではなく、身体が反応したことを通して、自分にとって必要な言葉を見極めていきましょう。

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illustration by ニシイズミユカ

苦しみの根源へ

今週のおとめ座は、いかに生きるべきか、そんなことを考える頃合いではなくなってきたような星回り。

奈良県の法華寺は、奈良時代には日本の総国分尼寺とされた由緒あるお寺で、別名を「法華滅罪之寺(ほっけめつざいのてら)」。「減罪の寒の夕焼法華尼寺」(津田清子)という句もまた「罪」という言葉を持ち出すことで、女人の業のようなものを詠んでいるのでしょう。

「冬夕焼け」「寒夕焼け」は空にかかる時間が一番短く、静脈に流れる血のように暗い紅色なためか、せつなさやはかなさ、何より切迫感が感じられてきます。たとえ法華寺にお参りしようとも、人はこの世にある限り、果てしなく業を重ね、救いのない世界を生きていかねばなりません。いや、業によって発生する因果応報の果ては、この世だけにとどまらず、あの世においても果てしなく続いていく。

それがこの世に生まれてきたということであり、突然会社をクビになったり、病気をしたり、恋に落ちたり、出家したりするのも、すべてこの「苦の世界」を生きるという意味では同じなのです。あなたもまた、生きてこの世にあることの恐ろしさを改めて確かめていくべし。

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illustration by ニシイズミユカ

秘密を秘密として扱うこと

今週のてんびん座は、自身の抱えている秘密を丁寧かつ慎重に扱っていこうとするような星回り。

トマス・ハーディの小説『テス』の主人公・テスは、過酷な運命を余儀なくされた女性。彼女は最終的にみずからの手で殺すことになるアレックに汚された過去について、結婚式の夜に夫のクレアに打ち明けますが、クレアは事実に耐えきれず、単身でブラジルに農業移民として旅立ってしまいます。

秘密には本人が思っている以上に罪悪感がつきまとい、本人もそれが嫌で早々に打ち明けたがるもの。テスの場合ならいきなり夫に直接打ち明けるのではなく、適当な仲介人になってくれる信頼できる人物にまず打ち明けて、慎重に状況を見定めた上で、然るべきタイミングで間接的に公表するか、直接打ち明ける手伝いをしてもらってもよかったはずです。

あなたもまた、秘密を暴露したくなった時は、それによって得られる一時的な満足と、自分とまわりが長期的にこうむる結果とを天秤にかけて検討してみるといいでしょう。

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illustration by ニシイズミユカ

こころの割り算

今週のさそり座は、新しいことをするにあたっての気負いを、ふるい落としていくような星回り。

「野ざらし」とはしゃれこうべ、つまり風雨に曝された頭蓋骨のこと。「野ざらしを心に風のしむ身哉」(松尾芭蕉)は、どこかに行き倒れて野ざらしになるかもしれない、そう思うと我が身に風が冷え冷えと沁みるようだと、旅立ちにあたって悲壮な決意を示す句です。

しかし江戸時代は治安も安定し、東海道であれば命懸けという心配も少なかったはず。おそらく掲句は芭蕉なりのおどけであり、ユーモアなのでしょう。あるいは旅をそれほどに命懸けのものであったことを忘れないようにしたのも、芭蕉が理想とした中世の隠遁者たちの一種のコスプレだったのかもしれません。

この旅の一番の目的は、久しぶりに故郷の伊賀上野に帰ることでした。江戸に出て10数年、芭蕉は前年に亡くなった母の死に目にも会えなかったことを考えると、42歳なりの照れ隠しだったようにも思えてきます。あなたもまた自分のなかの心残りや叶えたい願いを、できるだけ力を抜いて思い浮かべてみるといいでしょう。

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illustration by ニシイズミユカ

堅苦しいものは燃やしちゃえ

今週のいて座は、恥ずかしくも真剣な衝動があるなら、それに堂々と身を任せていこうとするような星回り。

映画『スクール・オブ・ロック』のストーリーは、ある意味で働く大人たちへの風刺にもなっているように思います。例えば、職場や自身のキャリアの文脈で「ミッション」なんて言葉を使おうものなら、すぐに「ソーシャルグッド」なんて言葉が出てきて、どうしたって立派で大人びたものでなくてはならないような気がしてくるはず。

そんな時に、主人公が生徒たちに対して「ひとつのライヴが世界を変える。それがロックンロールのミッションだ!」と息巻くシーンを思い出すと、そうか、バンドというものが表現であると同時に事業であるならば、個人のミッションだってもっとロックンロールでいいはずだと思えてくるのです。

だいたい、必死になって見つけ出した「課題」の「解決」なんて、やるだけつまらないでしょう。あなたもまた、もっと肩の力を抜いて自身のミッションというものを捉えなおしていくことがテーマなのだと言えます。

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illustration by ニシイズミユカ

散り際の美学

今週のやぎ座は、何かの終わりつつあるさまを、明るく透き通った目で見つめていくような星回り。

「冬麗の微塵となりて去らんとす」の作者・相馬遷子は長野生まれの医師。掲句を詠んだ頃は自身も癌におかされ、近づいてくるみずからの死と対面していました。しかし、掲句には死を前に恐れや不安に心をかき乱されている様子は微塵もうかがえないのです。

うららかな冬の晴天の景色の中で、きらきらと乱反射している「微塵」となって私は去ろうとしているというこの句の感慨には、甘い感傷も、人目を惹くような幻想も込められてはいません。作者はただ目に映ったものを、あるがままに見つめている。ここにはその透徹した認識だけがあり、決して見ることのできない死を確かにその後ろに背負っているような気配を漂わせています。

そして次第にその“目”は大地を離れ、やがて冬空の彼方へと消えていくのでしょう。そこには、人がとりうる散り際の一つの理想形が示されているように思います。あなたもまた、自分がもはやこれまでの自分ではなくなりつつあることの自覚を着実に深めていくことになりそうです。

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illustration by ニシイズミユカ

“私”を無くしていく旅

今週のみずがめ座は、著名性の罠を脱け出していくような星回り。

アメリカ南部で生まれたブルース音楽。ブルース・シンガーが歌の結び目に独自に即興的につける部分をコーダ(最終楽章)と言いますが、ヒューストン・ベイカーJr.の『ブルース、イデオロギー、アフロ・アメリカ文学』では、ブルース音楽をアフロ・アメリカ文化が形成されるための複雑なプロセスを生みだす子宮に喩えています。

ブルースは厳格に定められた形式がある訳ではなく、形式それ自体が一瞬のうちに生まれ変わっていく生成反復の運動のようなものであり、「黒人という世界の空白(ブラック・ホール)から流れ出す匿名の声」なのだと言えます。

コーダに仕掛けられている著名性の罠をすり抜けるトリックについて、ベイカーJr.は「もしひとがこの歌を歌ったのが誰かと尋ねたなら/それはここにいたXだけれど、もうここには居ないよ、と答えてやりな」という言い方で示してみせるのです。あなたも「有名になること」の重さや呪縛に気付いてそれを手放していった先で、誰か何かと作りあげた新たな生を招き入れていくことになるかも知れません。

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illustration by ニシイズミユカ

不吉が吉に転じていく

今週のうお座は、誰かに重要な任務を任せてみようとするような星回り。

烏(カラス)は洋の東西を問わず、不吉で縁起の悪い鳥と見なされてきました。しかし神話伝承となると、これが一変します。神武天皇の東征の際には、3本足の八咫(やた)のカラスが先導役を務め、古代中国では月にはうさぎが棲み、太陽にはカラスが棲むと信じられ、ノアの方舟(はこぶね)からまず放たれたのは鳩ではなくカラスでした。

「骨冷える日々はこころに本好きの烏を飼おう次の春まで」(堂園昌彦)には、「骨冷える日々」に「本好きの烏(カラス)」が登場します。ギリシャではカラスは予言の能力があるとして太陽神アポロンの聖鳥でもありましたが、今ある不運を幸運に変えるためのある種のおまじないのようなものでしょう。

こころの中で飼い始めた「カラス」はそのうち本で学んだ言葉であなたに語りかけ、やがてあなたの運命を指し示すまでになるはず。あなたもまた、この歌のとおりに心のなかにカラスを飼うもよし、はたまた、カラスの役にピッタリの誰かに心のなかでそっとお願いしてみるのもいいでしょう。

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