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M-1本命は「ニューヨーク」、“弁護士芸人”ガチ予想 「1回戦突破すら司法試験より厳しい」

2020年12月05日 08:31  弁護士ドットコム

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日本一の若手漫才コンビを決める「M-1グランプリ 2020」(12月20日=テレビ朝日系で全国生放送)の決勝進出コンビ9組が出揃った。


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弁護士ドットコムニュースでは、弁護士によるお笑いコンビ「さかいやすい法律事務所」による、優勝・2位・3位をガチンコで予想した。



今年、本人たちの成績が1回戦負けなのはご愛嬌。「1回戦突破でさえ、司法試験の合格率より厳しい」というM-1の日本一は、ともに「ニューヨーク」と予想した。(編集部・塚田賢慎)



●吉本勢強し

エントリー総数5081組の中から、決勝進出したのは、オズワルド、ニューヨーク、おいでやすこが、マヂカルラブリー、東京ホテイソン、アキナ、錦鯉、ウエストランド、見取り図(エントリー順)。



この9組に、敗者復活枠をあわせた10組が決勝の舞台に立つ。





予想に取り組むのは、坂井活広弁護士と安井一大弁護士による弁護士漫才コンビ「さかいやすい法律事務所」(2016年結成)。M-1に2017年から出場し、2回戦進出(2019年)が最高成績だ。



決勝第1回戦を突破し、最終決戦で争う上位3組をあげてもらった。





●【坂井弁護士の予想】

1位:ニューヨーク(2010年結成、嶋佐和也さん・屋敷裕政さん)
2位:見取り図(2007年結成、盛山晋太郎さん・リリーさん)
3位:東京ホテイソン(2015年結成、たけるさん・ショーゴさん)



2020年は中心がいませんが、やはり連続で決勝進出しているコンビは強いと思います。そのうえで、テンポがよく、かつ、ツッコミでも笑いを取るタイプのコンビを中心に挙げました。



ニューヨークさんは2年連続出場で、さらにキングオブコントも準優勝して、ノリにノっていると思います。屋敷さんの毒の効いたツッコミがはまれば、優勝に一番近いでしょう。



見取り図さんも3年連続の決勝常連で、リリーさんの飄々としたボケと、盛山さんの独特のキレのあるツッコミのスタイルは唯一無二。最終決戦進出は固いと思います。



東京ホテイソンさんは去年の「ぺこぱ」さんのようなインパクトを残してくれると思います。






●【安井弁護士の予想】

1位:ニューヨーク
2位:見取り図
3位:アキナ(2012年結成、山名文和さん・秋山賢太さん)



決勝経験有が5組、決勝初進出が4組という組み合わせとなりました。経験が生きるのか、世間的に初見の強みが発揮されるのか。誰が優勝してもおかしくないと思いますが、ニューヨークさんは昨年のM-1決勝を経験していること、分析・対策をかなり練られている印象を受けること等から、1位有力。



2018年(9位)、2019年(5位)と順位を上げてきた見取り図さんと、元々演技力があり漫才コントだけでなくしゃべくりもこなすアキナさんにも期待です。なお、お笑い第7世代が席巻する昨今において、来年50才の長谷川雅紀さん擁する錦鯉さんが見せる底力にも注目です。





●M-1の威光は刑務所にも轟く…

【坂井弁護士談】



M-1は本当にすごい大会で、世間の認知度は半端ではありません。



私達のコンビ(さかいやすい法律事務所)は、慰問漫才をさせてもらうため、各地の刑務所にオファーをかけていましたが、どこもお受けしてもらえませんでした。



M-1初出場で1回戦負けした2017年も刑務所は門前払いでした。ですが、2019年にM-1で1回戦を突破し、初戦突破を裏付ける証拠資料を添付したうえでオファーを出したところ、なんと福井刑務所さんで2021年2月26日に、慰問漫才することが決まったんです。



2020年は初戦で破れましたが(無観客で合格率も低かったからだと、醜い言い訳をさせてください…)、今後、全国の刑務所・少年院で慰問漫才をすることができるように、来年は3回戦進出を目指して頑張ります!



●M-1合格率は司法試験より厳しい

【安井弁護士談】



M-1グランプリはお笑いの大会の中でも最もシビアで、客観的に実力を測られる大会です。本年はエントリー数5081組ですので、決勝9組に残る確率は、約0.18%です。例年、1回戦の合格率でも20%弱程度です。



司法試験も資格試験の中では最難関の1つであると言われますが、直近の2019年の司法試験は、出願者数4930人(奇しくもM-1のエントリー数と近似)に対する合格者数が1502人(合格率約30%)です。



M-1は、決勝は勿論、1回戦の合格率だけでも、司法試験の合格率より低いのです(もちろん、単純に数字だけを比べて難易度を図ることはできませんが。)。



私自身、M-1はこれまで2度、2回戦へ進出しましたが、2回戦の壁は非常に厚いです。何度も勝ち進み、決勝9組に残るということは、法曹でいえば、最高裁判所の裁判官、検事長以上の検察官、各弁護士会の会長といったところでしょうか。ちょうど良い例えも見つかりません。毎年、参戦、観戦ともに、楽しみです。



●敗者復活枠から優勝を狙うのは

キュウ、ダイタク、カベポスター、ロングコートダディ、コウテイ、ニッポンの社長、タイムキーパー、ゆにばーす、滝音、学天即、からし蓮根、ランジャタイ、インディアンス、祇園、金属バット、ぺこぱ。



昨年は大会初出場の「ミルクボーイ」、決勝第1回戦で大会最高新記録の691点を打ち立てた勢いのまま、2019年王者となった。どんな大番狂わせがあるのか注目だ。