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ヒロシ、ソロキャンプを始めたきっかけは「人間関係」「もういいや逃げちゃえ」

2020年12月02日 19:41  Techinsight Japan

Techinsight Japan

ソロキャンパーとして再ブレイク中のヒロシ(画像は『ヒロシ 2020年7月10日付Instagram「今夜の「迷宮グルメ 異郷の駅前食堂」はじける乳酸菌パーティーの回、いかがでしたか?」』のスクリーンショット)
『2020 ユーキャン新語・流行語大賞』のトップ10に“ソロキャンプ”が選出され、タレントのヒロシが授賞式に参加した。ソロキャンパーとして注目を集め、YouTubeチャンネル登録者数が100万人を突破したヒロシ。そんな彼がソロキャンプを始めたきっかけは、芸能界や人間関係から逃れるためだった。

1日、年末恒例の『2020 ユーキャン新語・流行語大賞』の授賞式が行われた。新型コロナウイルスを象徴する“アベノマスク”や“Go To キャンペーン”がトップ10入りし、その中から“3密”が年間大賞に選ばれた。

新型コロナウイルスに関係する言葉が並ぶ中、平和なワードとして目立っていたのは“ソロキャンプ”だ。ソロキャンプとは、文字通り1人で楽しむキャンプのことである。この日はソロキャンパーとして有名なタレントのヒロシ(48)が授賞式に参加した。

ヒロシといえば、2004年に「ヒロシです」のギャグで一世を風靡した。ムードミュージックをバックに、「ヒロシです」と名乗ってから自虐ネタを呟く独特の芸風を覚えている人は多いだろう。ヒロシは今回の受賞にあたって「17年前に『ヒロシです』で売れたんですけど、ここに立つことはなかった。なんで今さらだと」とぼやいていた。

ヒロシは元々、福岡で「ベイビーズ」というコンビを組んでいた。ブレイクを夢見て上京するものの、残念ながらコンビは解散してしまう。生活するために29歳から31歳まで歌舞伎町でホストの職に就いていた。「ヒロシです」の自虐ネタはこの時に生まれたものだ。

その後、2004年に三宅裕司とくりぃむしちゅーがMCを務める『笑いの金メダル』に出演したことをきっかけにブレイク。ピーク時の月収は4,000万円にも及び、高級家具や高級車ジャガーを買うなど金銭感覚が崩壊していたそうだ。

大ブレイクを果たしたヒロシだが、幼い頃からあがり症で当時はテレビに出ることが苦痛だったという。あがり症に加えて極度の人見知りだったため芸人仲間とは馴染めず、エレベーターの中で著名人と一緒になっても気まずい雰囲気になってしまう。

そんなヒロシに対して陰口を言う者も現れ、テレビ局に向かう途中に体が震え出すなど精神的に追い詰められていった。そしてブレイクから数年後、自宅マンションから飛び降りようと考え、医師からパニック障害と診断されたという。今年7月に放送された日本テレビ系『マツコ会議』では、当時を振り返り「キツかったです」と語っている。

芸能界での仕事や人間関係に疲れたヒロシが始めたのがソロキャンプだった。『マツコ会議』では、キャンプを始めたきっかけについて「人間関係が嫌で」と説明。ヒロシが「いろんなものから『もういいや、逃げちゃえ』って行った先にお花畑があった」と語ると、МCのマツコ・デラックスは「逃げるって大事なのよ」と共感を示していた。

ヒロシは今から5年前、初めてYouTubeにキャンプ動画を投稿。ヒロシのキャンプスタイルはたちまち話題となり、今ではYouTubeチャンネル登録者数が100万人を突破している。2019年9月には山林を購入するなど、キャンプ好きの域を超えている印象だ。

ソロキャンパーとして注目されたことをきっかけに、ここ数年はメディアへの露出も増えてきている。熊本朝日放送『ヒロシのひとりキャンプのすすめ』などのレギュラー番組を抱えるほか、全国放送のテレビ番組でも時々見かけるようになった。

現在のヒロシに対して、ネット上では「ヒロシさんの生き方が憧れになってる」「テレビで見てる時より一番生き生きしていて、見てるこっちも楽しくなれる」という声があがっている。ブレイクの影で様々な苦悩を抱えていたヒロシ。自分らしく生きる道を見つけた今、その生き方が多くの人の憧れの的となっている。

画像は『ヒロシ 2020年7月10日付Instagram「今夜の「迷宮グルメ 異郷の駅前食堂」はじける乳酸菌パーティーの回、いかがでしたか?」、2020年12月1日付Instagram「ソロキャンパー代表で行ってきたよ。」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 すぎうら)